第78回ゴールデングローブ賞で主演のアンドラ・デイがドラマ部門の主演女優賞を受賞した『The United States vs. Billie Holiday』(原題)』が、邦題『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』として、2022年2月11日に新宿ピカデリー他全国公開されます。
地上にひとつしかないと称えられた歌声で肌の色や身分の違いを超えて当時の人々を魅了し、没後60年以上経っても、その強烈なカリスマ性が現代のアーティスト達に影響を与え続けているビリー・ホリデイ。そんな彼女は、長きに渡り執拗にFBIに追い続けられました。ターゲットとなった理由は、彼女の大ヒット曲で人種差別を告発する禁断の楽曲『奇妙な果実』を歌い続けたから。ビリーは披露したら逮捕すると脅されながらも、「この歌だけは捨てない」と真っ向からはねのけてステージに立ち続けました。そんな彼女の短くも壮絶な人生をFBIとの対決に焦点を当てて描くのは、『大統領の執事の涙』のリー・ダニエルズ監督。長編二作目の『プレシャス』でアカデミー賞2部門受賞4部門ノミネートを果たし、社会派の深淵なテーマをエンターテイメントに昇華する手腕が称えられています。
主演したグラミー賞ノミネート歌手のアンドラ・デイは、映画初出演ながら、そのズバ抜けた歌唱力で名曲の数々をビリーが憑依したかのように歌い上げ、彼女のパワフルかつ美しい生き様を体現した演技で観る者全ての胸を打ち、賞レースを席巻しました。さらに「プラダ」とコラボレーションして手掛けられた華やかな衣装も必見です。
STORY
「ビリー・ホリデイを止めろ! 彼女の歌声が人々を惑わせる」。1940年代、人種差別の撤廃を求める人々が、国に立ち向かった公民権運動の黎明期。アメリカ合衆国政府から、反乱の芽を叩きつぶすよう命じられたFBIは、絶大なる人気を誇る黒人ジャズシンガー、ビリー・ホリデイにターゲットを絞る。大ヒット曲「奇妙な果実」が運動を扇動すると危険視し、黒人の捜査官ジミー・フレッチャーをおとり捜査に送りこんだのだ。だが、逆境に立てば立つほど、ビリーの圧巻のステージパフォーマンスは輝きを増し、肌の色や身分の違いを越えて全ての人を魅了する。やがてジミーも彼女に心酔し始めた頃、FBIが仕掛けた罠、そしてその先に待つ陰謀とは?
『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』
2022年 2月11日(金)新宿ピカデリー他全国公開
配給:ギャガ
© 2021 BILLIE HOLIDAY FILMS, LLC.