レディー・ガガがグッチ創業者の孫で元夫マウリツィオ・グッチ殺害事件の首謀者となったパトリツィア・レッジャーニを演じた『ハウス・オブ・グッチ』の上映とQ&Aがロサンゼルスで行われ、リドリー・スコット監督をはじめ、キャスト、スタッフが出席したそう。
米誌『People』によると、リドリー・スコット監督は公開時期がなぜ今になったのかという質問に「パトリツィアを見つけなければならなかった。それがとても難しかったんだ。しかし同時に素晴らしい脚本が出来上がったので、最終的にこのグループはまとまって、走り出すことができた」と、ガガの存在が大きかったことを明らかに。
『ハウス・オブ・グッチ』はサラ・ゲイ・フォーデンの『ハウス・オブ・グッチ 上・下』を原作にグッチ一族の確執とそのなかで起きたマウリツィオ殺害事件が描かれます。事件が起きたのは1995年で首謀者のパトリツィアは現在72歳。今年3月には、イタリアメディア『ANSA』に「レディー・ガガが私を演じるというのに、話し合うとか、私に会いにくるという気遣いがないという事実にかなりイライラさせられています」と怒りを表明したことも話題になっていました。
Q&Aでガガは、自身が演じたパトリツィアについて、「パトリツィアにコンタクトしたことはない」と明言。「検討しましたが、やめたんです。私は彼女についてたくさんの資料を読みました。手に入るものはすべて読んだのですが、そのほとんどが彼女について説明するものでした。私は事実だけをみつけようとしました。いかなる考えにも染まっていないもので、自分の考えを形作ることができるものを見つけようとしたんです」とコメント。
さらにガガは、パトリツィアが「本当のことを言っているときと、ウソをついているときのニュアンスがわかるようになった」とか! 「実際、彼女と一緒にいたら彼女は間違いなくウソを言ったと思う。そして、私はたぶん緊張しているか、していないかわからなくなるでしょう。だから、私はパトリツィアがどんな人物か、自分、共演者、監督以外からは聞きたくなかったのよ」と語りました。
ヒットマンを雇って元夫を殺害させたということだけでも、かなり強烈なキャラクターを予感させるパトリツィア。ガガが事前に「会わない」ことをチョイスしたのもわかるような気が……。そんなパトリツィアは映画が公開されたら見るのでしょうか?