2004年のスーパーボウルハーフタイムショーで、パフォーマンス中にジャネット・ジャクソンの胸が露出し大騒動となった一件を描いたドキュメンタリーが、アメリカで11月19日に米テレビ局FXと米Huluで配信されることが発表されました。
2004年のハーフタイムショーといえば、ジャネット・ジャクソンとジャスティン・ティンバーレイクがパフォーマーを務め、パフォーマンス中にジャスティンがジャネットの胸の部分の衣装を剥ぎ取り、ジャネットのバストが露出した「衣装の不具合」トラブルで有名。猛批判を浴びたジャネットは、「バストを覆う赤いレースを見せる予定だった」と説明するも、キャリアはその後、下降線をたどることに。一方、衣装を剥いだ方のジャスティンはジャネットほど批判されることもなく、このトラブルによりキャリアも影響を受けなかったばかりか、2018年にはハーフタイムショーで再びパフォーマーを務めています。
米『Us Weekly』によると、新たなドキュメンタリーのタイトルは『Malfunction:The Dressing Down of Janet Jackson(原題)』で、製作したのはブリトニー・スピアーズの成人後見人制度を扱った『フレーミング・ブリトニー・スピアーズ』と同じニューヨーク・タイムズ紙。
プレスリリースでは、「2004年、スーパーボウルのハーフタイムショーで白人男性が黒人女性のバストを16分の9秒感露出させたのを観客が見た時、カルチャー戦争が勃発し、全米は大騒ぎになりました」「女性はジャネット・ジャクソンで、彼女のキャリアはその後、変わってしまいました。男性はジャスティン・ティンバーレイク。彼のスターダムは上昇し続けました。ニューヨーク・タイムズ紙は、スーパーボウルのステージで衝突した人種的、文化的な流れを検証し、この出来事が歴史上で最も成功したポップミュージシャンのひとりに与えた影響を探っていきます」と番組について説明されているとか。
ブリトニーと破局後、破局原因をブリトニーの浮気だとほのめかす曲やMVをリリースしたジャスティンには、『フレーミング・ブリトニー・スピアーズ』が配信された後、ブリトニーのファンからの批判が寄せられることに。それを受け、ジャスティンは「当時の自分が未熟だったこと、女性蔑視や人種差別を容認するシステムの恩恵を受けてきたことを理解しています」とコメントを発表。「特にブリトニー・スピアーズとジャネット・ジャクソンには謝りたい」と謝罪を述べていました。
そんなジャスティンが今回のドキュメンタリーにどの程度登場するのかなど、詳細はまだわかっていません。ただ、あの騒動の後のジャスティンのキャリアが好調ぶりはトピックのひとつとして扱われているそう。
ブリトニーの場合、『フレーミング・ブリトニー・スピアーズ』により成人後見人制度の問題点をより多くの人々が知ることとなり、その後、後見人問題は父親ジェイミー・スピアーズが後見人を辞任するなど大きな進展をみせました。今回のジャネットのドキュメンタリーがどのような内容となっているのか、注目です。