2019年秋から2020年夏まで、マイリー・サイラスと交際していたことでも知られるオーストラリア出身のミュージシャンのコーディー・シンプソン。彼は昨年12月に競泳でオリンピック出場を目指すことをインスタグラムで宣言。目下、オリンピック出場に向けてトレーニングに励んでいるそう。
そんな彼は、オーストラリアで6月4日から配信がスタートしたAmazon Prime Videoのドキュメンタリーシリーズ『HEAD ABOVE WATER』に取り上げられている選手のひとり。『Head Above Water』は、4部構成のドキュメンタリーで、イアン・ソープ、ブロンテ・キャンベル、カイル・チャルマーズ、そしてコーディーがプール内外でのプレッシャーにどのように対処し、個人的な犠牲や過酷なトレーニングを通じて、成功への決意の原動力となるものを描いているとか。
現在24歳のコーディーはゴールドコーストで育ち、ジュニア時代、競泳の元ジュニアチャンピオンだったそう。その一方で、ジャスティン・ティンバーレイクやジェイソン・ムラーズの曲をカバーしてYouTubeにアップした動画がプロデューサーの目にとまったことがきっかけで、水泳は休止し音楽のキャリアをスタートさせました。
そして2010年代前半に『iYiYi』『On My Mind』といった曲をヒットさせたのに加えて、カイリー・ジェンナーやジジ・ハディッドら人気セレブとの交際でも注目を集めた存在。そんなコーディーがアスリートとしてプールに戻るのはおよそ10年ぶりとなるのだそう。
豪『FOX SPORTS』によると、ドキュメンタリーのなかでコーディーは、「13歳で辞めて24歳で戻ってきた人は今までいません」としつつ、「この10年ほどの間、いつまた泳ごうと考えなかった週、日はありませんでした。私にとって水泳はまだ終わっていなかったし、その火が消えることはありませんでした。ツアーに出て、音楽をリリースして、もうひとつの人生にドップリ使っているときにも、“この街にはプールはあるかな?”と考えるのはおもしろかったです」と心の中ではいつか水泳に復帰するつもりだったことを明言。
そして「これは絶対に偶然ではありませんし、新型コロナウイルスの影響でもなく、退屈しのぎでもありません。ずっと自分で計画していたものなんです」と、復帰はかねてから計画していたことだと語っているとのこと。
そしてシドニー・オリンピックとアテネ・オリンピックに自由形の選手として出場したブレット・ホークをコーチに迎えた練習を開始したコーディー。しかし、コーチが求める基準はとても高く、映像のなかには過酷なトレーニングの後、コーディーが茂みに嘔吐する姿も。また、悪天候もあって練習試合に出場できなかったとき、2人の間で交わされが激しいやりとりも映し出されているのだとか。
しかし、鬼コーチ(?)の指導のおかげもあって、コーディーは4月に行われた「オーストラリア水泳選手権」で、10年以上ぶりの大会ながら、50mバタフライで11位となり、100mバタフライでのオーストラリア代表入りへの期待も現実味を帯びてきたのだとか。
コーディー自身も「水泳に復帰してからまだ10カ月ぐらいだと考えると、思ったより早く進歩しています」と手応えを感じているよう。そんな彼は目標は2024年のパリ・オリンピックではあるものの、6月12日から始まる「2021オーストラリア・オリンピック・トライアル」に100m自由形と100mバタフライでエントリーしています。
24歳で11年のブランクを経て競技に戻り、オリンピックを目指すコーディーの挑戦に注目です。