2月にレディー・ガガの愛犬3匹を散歩させていた時、強盗により銃で撃たれたドッグウォーカーのライアン・フィッシャーさんが月24日(現地時間)、インスタグラムで現在の状態を明かしました。
ガガの愛犬たち、フレンチブルドッグのミス・アジア、コージ、グスタフの散歩中、高額なフレンチブルドッグを狙った強盗団に襲われ、コージとグフタフが誘拐され、自身は銃で撃たれ重傷を負ったライアンさん。その後、犬たちは無事に警察に届けられ、犬たちを届けた女性を含む犯人グループは逮捕されました。
しかし、ライアンさん自身はというと、身体的には回復しているものの、今も事件のショックから立ち直っていないのこと。
ビーチに座り、空を仰ぐ写真に添えられたメッセージは「“ライアンですね。撃たれたんですね。どこを撃たれたんです?” 。過去数週間、犬たちを盗み、私を殺そうとした者たちの罪状が発表されてから、私はこのような会話を何度もすることになりました。傷口に矢が刺さっているわけでも、“ライアンです。撃たれました”という看板を掛けているわけでもありませんが、朝の散歩中に人々がやってきて、撃たれたことを知らせてくれます。そして私の名前は今もライアンです」という文章から始まり、多くの人々がライアンさんや事件のことを知っていて、声をかけてくれることを明らかに。
「それは優しさや思いやりからくるもので、皆さんのサポートやお気持ちは信じられないほど素晴らしく、私に寄せられた優しい言葉や祈りにとても謙虚な気持ちになりました」と人々の優しさに感謝したライアンさん。しかし「まだ傷が癒えていないことを知られているのは不思議なものです。人々は一瞬、私に手を差し伸べ、痛みを共有しようとしてくれますが、すぐに立ち去り、私は再びそれを追体験することになるのです」と、人々との会話から事件を思い出してしまうと打ち明けました。
ライアンさんは「人々は意図的にそうしているわけではありません」と、理解しているものの、「今も私は自分を探し続けているため、上手く切り抜けるのは簡単ではありません」と、事件のトラウマに苦しんでいる様子。
「メディアの注目とトラウマの回復に加えて、私は目的を失った状態にあり、これが現状で最も苦しい部分です。なぜなら、私はまだ犬の世話をするのに適した心の状態ではないためで(犬たちが危険だと感じると、どんな時でも私は警戒態勢に入り、泣き崩れてしまうのです)、過去10年間の私の目標は突然消えてしまいました」。
「この中途半端な状態で私は何をすればいいのでしょうか? 何もせずに座っているか? それとも自分の違う面を掘り起こして目的を与えるか?」。
おそらくライアンさんは犬や動物、それらの世話するのが大好き&得意でこの仕事を始めたと思われますが、事件のせいで名前はライアンのままでも、自分の気持ちや内面が変わってしまったと感じ、苦悩している様子が伝わってきます。
米『Page Six』によると、ライアンさんは3月上旬に病院を退院。その後、より安心安全を求めて引っ越しもしたと伝えられています。
そんなライアンさんのインスタグラムアカウント名はSaint Rocque。これはペストに対する守護聖人とされ、絵画に描かれる際は、傍らにパンをくわえた犬が控えているカトリック教会の聖人ロクスが現代に生まれ変わり、今のセレブ文化を導くとしたらどうするだろうというコンセプトで名付けたのだとか。
そして「彼はメッセージを伝えるために何をして、何を言うだろう? バンにのってこの国を旅して、刑務所改革と癒やしについて書くだろうか? パフォーマンスを通じて後期資本主義社会についてコメントするだろうか? 誰にもわかりませんが、私は死ぬほど知りたいです」と、新たな目標を見つけようとしている様子のライアンさん。「私の不器用な探求と物語の道中をみなさんと共有したいと思います。目的ある旅に!」という文章で投稿を締めくくり、苦しい状況のなかでも、人生の目的を探し、その体験を共有していきたいという前向きな気持ちを述べています。