Nomadland

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アカデミー賞6部門ノミネートの『ノマドランド』、出演したノマドの人々の人生に起きた変化とは?

4月25日(現地時間)に行われるアカデミー賞授賞式で作品賞を含む主要6部門にノミネートされた『ノマドランド』。この作品は、ジェシカ・ブルーダーによるノンフィクション『ノマド:漂流する高齢労働者たち』を映像化した作品です。

フランシス・マクドーマンドが演じた主人公ファーンは架空の人物ですが、映画のなかでフィーチャーされている3人のノマドの人々、シャーリー・スワンキー、リンダ・メイ、ボブ・ウェルズは原作にも登場した人々。

米『People』によると、ジャオ監督は「私は彼らにカメラ、時には私のスマホをつけて、彼らとおしゃべりをはじめて、彼らの反応を見ました。そしていけるとなったら、彼らの話を聞いて、彼らのキャラクターを書くということを繰り返しました」と語っており、映画での彼らのキャラクターは本人の個性を生かした創作だと説明。そして「彼らは目の前にいる人とつながる才能があって、それこそが素晴らしい演技なんです。それを彼らはカメラの前でできるというところがとても素晴らしい」と、俳優ではないノマドのみなさんの演技を絶賛しています。

そのなかのふたり、スワンキーとリンダ・メイが、映画に出演したことで人生に起きた変化を『People』に語りました。

スワンキーの場合
映画のなかではファーンに脳腫瘍を患っていることを明かすシーンが印象的だったスワンキーは、実際には夫を脳腫瘍で亡くしたそう。そんなスワンキーには50代の息子がふたりいますが、公開されるまで息子たちに映画に出たことは黙っていたとか。「映画がどのようになるかわからなかったからです。息子たちを傷つけるようなことを言ったり、したりしたくなかった」と語ったスワンキーは、公開後に53歳の次男と連絡を取ったことを明かしています。

「彼は傷ついていないと言ってくれました。偶然にも彼は親がふたりとも脳腫瘍で亡くなる可能性はどのくらいあるのかと考えていたそうで、とても不思議がっていましたね」と振り返ったスワンキーは、息子に映画のなかでの脳腫瘍を明かすシーンは演技であると断言したとか。そして「私たちは何十年ぶりかで充実した時間を過ごしました」と、映画がきっかけで息子との距離が近づいたことを明らかに。

さらに、彼女には地元の演劇グループで活動している12歳の孫娘がおり、いまや孫にとってスワンキーは自慢のおばあちゃんなのだそう。

ふだんは映画館に行くことも、映画を見ることもないそうで、当初は映画出演にも興味はなく、主演のフランシス・マクドーマンドのことはまったく知らなかったものの、フランシスと気が合ったこともうれしいサプライズだったと語っています。

リンダ・メイの場合
映画のなかで、いつか土地を買って環境にやさしい建物を作る夢を語っているリンダ・メイ。実際の彼女はニューメキシコに土地を購入した後、フルタイムの車上生活はやめて夢の家を作っているところだとか。また、映画のなかで2008年のリーマン・ショックの影響を受けたと語っていますが、これは事実だとのこと。

そんな彼女は「パーティに誘われたらイエスというのが私の哲学」とのことで、ジャオ監督が映画出演をもちかけたときもイエスと即決。

ただし、当初は家族、友人にはちょっとしたドキュメンタリー映画に出るとだけ伝えていたとか。それがアカデミー賞にノミネートされる作品だったことに、みんなビックリで「美しい映画だ。あなたは素晴らしかった。演技が出来るなんてしらなかった」とのリアクションが寄せられと明かしています。

なかでも子どもたちの心を捉えたのは、リンダ・メイが女の子に風船を渡すシーン。「子どもたち全員が私が風船を渡した時のことを覚えていたんです。彼らはいつも同じ手でもらいたがるわけじゃないですから、いつも私は確認したものです。映画のなかでやったように、どっちの手がいいの?と。彼らはそのシーンを見た時、全員、涙があふれたと言っていました。“オー・マイ・ゴッド、ママだ!”って」。映画はリンダ・メイと子どもたちの思い出を呼び覚ますことになったようです。

また、リンダ・メイはカメオ出演したノマドの友人ラヴォンヌ・エリスのエピソードも紹介。ラヴォンヌは車上生活をして旅を続け、友人たちを訪ねたり、行きたかった場所に行く素晴らしさを息子に伝えようとしていたものの、彼には理解出来なかったのだそう。しかし、プレミア上映にやってきたラヴォンヌの息子は「これがあなた方の生き方なんですね」と、映画を見て母親の生き方が理解出来た様子だったとのこと。

リンダ・メイは「私の家族も同じだったと思います」と語っており、映画は出演したノマドの人々にとって、家族の絆を取り戻すきっかけになったといえそうです。

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