新型コロナウイスのパンデミックにより、例年より遅れてスタートした今年のアワードシーズン。2月28日(現地時間)に行われたゴールデングローブ賞、3月7日(現地時間)に行われたクリティクス・チョイス・アワードは、バーチャルで開催され、ノミネートされたセレブたちはリモートで出演。カジュアルウエアで登場したセレブもいたなかで、美しいドレス姿で大注目を集めたアニャ・テイラー=ジョイ。
ドラマ『クイーンズ・ギャンビット』でゴールデングローブ賞テレビのリミテッドシリーズ/テレビ映画部門の主演女優賞、クリティクス・チョイス・アワードでは、テレビのリミテッドシリーズ/テレビ映画部門の主演女優賞を受賞しました。
そんな注目の若手女優であり、新たなファッションアイコンとしても集めるアニャの注目のトピックスとレッドカーペットルックを振り返ります。
マイアミ生まれ、6歳までブエノスアイレスで育つ
1996年4月16日にアメリカ・マイアミで生まれ、現在24歳のアニャ・テイラー・ジョイ。6人きょうだいの末っ子で、一家はアニャがまだ赤ちゃんの時、アルゼンチン・ブエノスアイレスに引っ越し。さらに6歳でイギリス・ロンドンに引っ越しました。子ども時代について、「子どの頃はどこにも溶け込めない気がしていました。アルゼンチン人になるにはイギリス人すぎて、イギリス人になるにはアルゼンチン人すぎる。さらにすべてがアメリカ人すぎました」と英紙『Evening Standard』にコメント。
ロンドン移住後も2年間は英語の勉強を拒否
ロンドンに移り住んだ時スペイン語しか話せなかったというアンニャは、その後、2年間にわたり英語を学ぶことを拒否。なぜなら、家族をブエノスアイレスに戻るよう説得したかったからと英テレビ番組『The Greham Norton Show』で語りました。
小説『ハリー・ポッター』シリーズで英語を学んだ
もちろん、最終的には考え直したアンニャですが、英語の勉強には小説の『ハリー・ポッター』シリーズが役に立ったと語っています。
小顔がコンプレックスだった
11歳の頃は、ルックスが原因でいじめられ、アンハッピーな子どもだったというアンニャ。米誌『Vanity Fair』によると、その数年後、ケイト・モスを見いだしたことで知られるストーム・モデル・マネジメントのサラ・ドゥーカスにハロッズのそばを歩いているとき、車の中から声をかけられ、スカウトされたとのこと。しかしながら、アンニャは当時の自分を「頭が小さくて、目と同じくらいしかなかった。だから頭がもう少し、成長するのを待っていたわ。もう少しプロポーションがよくなるように」と振り返っており、小顔であることがコンプレックスのひとつだったよう。
あまり鏡はみないタイプ
「母親から人の外見より内面を見るよう言われて育った」ため、アンニャ自身もあまり鏡をのぞくタイプではないそう。「自分から逃げているわけじゃない。でも私のいちばんの美点は外の世界と交流したいと思っているところ。外の世界と交流しているとき自分は見ない。目の前の相手を見るものだわ」と語っています。
高校をやめて俳優を目指す決意をエッセイに
14歳で番組製作について学ぶため単身ニューヨークへ行ったアンニャ。その2年後に俳優の道へ。その際、両親を説得するため、なぜ高校を辞めて俳優を目指すのか、長文のエッセイを書いたそうで、両親はそれを読み、娘が出した結論に納得したそう。
ダークなキャラクターを演じるのは楽しい
2015年のホラー映画『ウィッチ』のトマシン役で高評価を得たアンニャ。キャリア初期も、サイコスリラー映画『スプリット』、ドラマ『ミニチュア作家』などダークな作品が続きました。それは「たまたまキャラクターたちが暗い世界に住んでいたから」と英紙『the Guardian』に語っていましたが、「闇や痛みのなかにこそ人間らしさがあると思う。映画の仕事に関しては暗いものを演じるのはとても楽しい。自分の感情の幅を感じることができますから」と語っています。
役になりきるあまり本物の鼻血を流す
ジェーン・オースティンの小説『エマ』を原作にした映画『Emma.(原題)』で主人公エマを演じたアニャ。ミスター・ナイトリー役のジョニー・フリンからのプロポーズのシーンでは、エマの鼻血を出すという演出が話題に!! アンヤが『Entertainment Weekly』に語ったところでは、鼻血は最初から脚本にあったもので、かつてよく鼻血を出す子どもだったアニャはそれを読んで「素晴らしい」と思ったそう。その気持ちが反映されたのか、劇中の鼻血は自然にでた本物で、相手役のジョニー、監督も仰天。アンニャ自身もなぜ鼻血がでたのかはわからないそうで、役になりきるあまりの出来事だっだもよう。
『クイーンズ・ギャンビット』がドラマでよかった
これまで演じた役のなかでも『クイーンズ・ギャンビット』のベスは最も自分自身に近いと語るアニャ。「出会うまではわからなかったけれど、彼女は長年、私の頭の中にあった声よ。芯の部分では同じ葛藤を抱えている。すごく似ているの。撮影が終わった時はショックだった」と英紙『The Guardian』に語りました。「でも映画だったら2時間だったけど、7時間演じられたのはうれしかった」とドラマだったのでより長くベスでいられたことに感謝。これまで演じた役に関しては、どれもひとつは思い出の品を手元に残しているそうですが、ベスにまつわるものはひとつではなく、いくつかの帽子、さまざまな衣装など多くのモノを保管しているそう。
次作は大物俳優との共演
『Variety』によると、今年1月にはロサンゼルスでデヴィッド・O・ラッセル監督作の撮影に臨んでいたというアニャ。作品の内容は明かされていないものの、共演にはロバート・デ・ニーロ、クリス・ロック、マーゴット・ロビー、クリスチャン・ベイル、マイク・マイヤーズといった大物がズラリ。それら大スターとの印象を聞かれると「映画界の巨匠たちの話を聞くと、自分はまだコドモだと感じるわ」と、クールに答えるなど、未来の大スターの片鱗をうかがわせています。