10月23日(金)よりディズニープラスで独占配信がスタートするディズニープラスオリジナル映画『クラウズ~雲の彼方へ~』は、がんを患いながらも前向きに生き抜き、愛する人々に向け『Clouds』という名曲を残したザック・ソビアックの姿を描いた物語。主人公ザックの姿、音楽、そして彼をめぐる人間関係に心揺さぶられる感動作です。
STORY
音楽の才能を秘めた高校生のザックは、三年生の時に世界が一変。癌が転移し余命6カ月を宣告されてしまいます。残された時間を誰とどう過ごすのか選択を迫られるなか、ザックは愛する人々に別れを告げる最高の形は音楽であると気づき、名曲『Clouds』が生まれます。そしてその評判はやがて全米へと広がっていくのでした。
17歳にして死と向かいながら愛する人たちに伝えたい想いを込めた『Clouds』は、当時iTunesで1位となり、日本でもテレビ番組で紹介され、話題になりました。
主演のフィン・アーガスはこれが長編映画デビュー

フィン・アーガス。Instagram(finargus)
この作品で主人公ザック・ソビアックを魅力的に演じたフィン・アーガスは、現在22歳。これまでテレビドラマ『ギフテッド 新世代X-MEN誕生』や短編映画に出演していたものの、長編映画はこれが初出演&主演というフレッシュな若手俳優兼シンガーソングライターです。
そんなフィンは、『クラウズ~雲の彼方へ~』の撮影が始まる前、2019年のほとんどをロサンゼルスの牧場でヤギ、ニワトリ、ブタの世話をして過ごしていたという自然派。米『Just Jared』によると、イリノイ州出身の彼は、子どもの頃は野球選手を目指していたものの、シカゴで『メリー・ポピンズ』の舞台を見て「将来、こういうことがやりたい」と思い、パフォーマーを目指すようになったとか。
また10歳から曲も書いているシンガーソングライターでもあるというフィン。さまざまなことを学ぶが好きで、少し前は手話のクラスに通っていたとか。今後はミュージック・エンジニアリングを学ぶつもりだという、好奇心旺盛な好青年タイプ。これからの活躍が期待される若手スターです。
フィンとサブリナ・カーペンターが奏でる音楽に心揺さぶられる
『クラウズ〜雲の彼方へ〜』は、ザックの母ローラ・ソビアックさんの回想録『Fly a Little Higher(原題)』が原作。映画化にあたってはソビアック家の人々、そしてサブリナ・カーペンターが演じたザックの親友で音楽のパートナーであるサミー、ザックのガールフレンドだったエイミーらも全面的に協力してくれたと『abc News』でフィンとサブリナは述べています。
なかでも作品の大きな魅力のひとつである音楽に関して、フィンは「ソビアック家の人々はとても温かく僕たちを迎え入れてくれた。僕らを家に招いてくれて、僕はザックのベッドルームに入ることができて、彼の日記も読んだ。彼が書いた歌詞を元にして僕が新たな曲を書くことも許してくれた」と、家族から大きなサポートがあったことを明言。

左から、ザックのガールフレンドだったエイミーさん、エイミー役のマディソン・アイズマン、ザックの妹グレースさん、ザックの友人ミッチさん、親友のサミーさん、フィン。Instagram(finargus)
サミーを演じたのサブリナ・カーペンターは米『SCREENRANT』で「サミーとザックは、音楽に関してはとても特別なつながりがあった。彼らにとって音楽がメインのコミュニケーションの形だったと思います」とコメント。作品を通じて、「彼らが一緒に作りあげたもの、それが彼らの周囲の人々、ザックの物語を知る人々の人生にもたらしたものを見ることができます」と、作品における音楽の重要性を語りました。
ザック、サミー、ザックの恋人エイミーのピュアな人間関係に癒やされる
2013年に18歳で家族や愛する人々に見守られて亡くなったザック。親友で音楽パートナーのサミー、そしてガールフレンドのエイミーとの関係も物語の注目ポイントのひとつ。女性の親友とガールフレンドの3人というと、こじれやすいイメージがありますが、サブリナは「私がこの映画で気に入っているのは、2人の女の子が同じ男性を巡って争う三角関係ではないということ。2人の女の子はひとりの人間を親友として必死に愛し、男の子はそれぞれを女の子を極限まで愛するの」と3人の人間関係を解説。
ザックのガールフレンド、エイミーは映画『ジュマンジ』シリーズのベサニー役でも知られるマディソン・アイズマンが演じています。マディソンはザックとエイミーの関係について「何よりもふたりはソウルメイトだった。ふたりは一緒にいる運命だったの。彼らが経験したことは誰もが経験できることではないわ。ふたりは残された時間をわかっていて、信じられないような時間を共有することができたんです」と、ザックとエイミーの美しい関係について語っています。
ドライブイン・シアターでプレミアが開催

ドライブイン・プレミアでのフィン、サブリナ、マディソン。Instagram(finargus)
新型コロナウイルスのパンデミックのなか、10月12日(現地時間)にはサンタモニカのドライブイン・シアターでプレミアも行われ、キャストたちは感染予防のためマスクを着用しつつドレスアップして参加。米『whatondisneyplus.com』によると、フィンはこの作品でザックを演じたことで、「喪失感や悲しみに対してポジティブな視点を持てるようになりました」と語ったそう。
「世界は驚きに満ちていると思うようになりました。外にでて鳥の鳴き声を聞くと“なんて美しい日なんだ”と思うようになりました。小さなことに注目するのが大切なんです。ザックもそうしていました。誰かにドアをあけてあげたり、知らない人に微笑んだり、母親が期待していないときに抱きしめたり。そういうちょっとしたことが人々を愛されていると感じさせ、正気にするのに役立つ。そういうことが特に今は重要だと思います。去年、このことを学べて本当によかった。今年は試練の年ですが、この経験がとても役立っています」と語っています。
こうした時期だからこそ、ちょっとしたことに目を向けて幸せを感じることを教えてくれる『クラウズ〜雲の彼方へ〜』は、10月23日(金)よりディズニープラスで独占公開です。
