Netflixで10月2日に配信がスタートするや欧米、日本でも大ヒット中の『エミリー、パリへ行く』は、製作がダーレン・スター、衣装はパトリシア・フィールドという『セックス・アンド・ザ・シティ』を生み出した製作チームによるドラマシリーズ。
ドラマはリリー・コリンズ演じるシカゴのマーケティング会社に勤めるエミリーが、提携先であるパリのマーケティング会社にアメリカ人の視点を加えるべく赴任するも、フランス語がほとんど話せないこともあって周囲とまったくなじめないなか、仕事に恋に奮闘する姿を描いたもの。ファッション、ロマンス、三角関係、女同士の友情といった『SATC』に通じる要素はしっかり引き継がれており、さらにビルの階数がアメリカと違うため階を間違えたり、道に落ちている犬のフンを白いブーツで踏んでしまうなどの、ズッコケエピソードがコミカルさをプラス。リリーによると、これらの出来事はプロデューサーのダーレン・スターの友人が実際にパリで体験したことをもとにしているのだとか。
そんなエミリーが何かと頼りにする、温厚でハンサム、そして料理上手という“夢の隣人”イケメンシェフのガブリエルを演じ大注目されているのがリュカ・ブラヴォーです。
フランス・ニース出身のルカは現在32歳。米『Grazia』によると、俳優としては、フランスのテレビドラマや短編映画に出演していたものの、メインの仕事はモデルだそう。加えて、数年前にはレストランでスーシェフを務めていたという元料理人なのだとか! 「だから、初めて脚本を手にした時、“ワオ! これはまさに僕にぴったり。スキルを生かせる”と思った」のだとか。
リュカ演じるガブリエルはシェフとして、自分の店を持とうとしているところ。「彼は人生で最高の時期だが、少し迷子になっていると思う。彼は自分の力でやり遂げたいと思っているが、同時に責任も感じていて恋人のカミーユに少し軟弱にされると感じているんだ」とガブリエルのキャラクターを解説。
「彼は僕らのジェネレーションを体現している。彼は自分の力で自分のレストランをオープンさせたいと思っている。そんなところにエミリーが現れて、彼は光に引き寄せられる蛾のようについていきたいと思うようになる。彼はその何年かぶりかで生きていると実感したいと思っている、迷えるフランス人の男なんだ」と米『Refinery 29』にコメント。そんなガブリエルを演じるにあたっては「キャラクターを体現するには欠点を含めて、彼を愛さないといけない。僕は原則や価値観にルーズなこの男をどうすれば愛することができるか考えなければいけなかったよ」と役作りについて語っています。
『エミリー、パリに行く』はアメリカ人の目を通してフランスのカルチャーが描かれており、ワークアウト後に女性たちがタバコを吸っていたり、見るからにお金持ちそうな女性が犬のフンを道路にほったらかしにするといったシーンが登場。パリの人々の描き方がありきたりだという批判もあがっているそう。
「ダーレン・スター作品のビジョンとトーンは、そうしたありきたりな部分を面白くしている。僕はこの街にそういう部分があるのを知っていたが、面白いと思って見たことはなかった。よその人々、ダーレンの目を通してこの街を見ることが出来たのはありがたいことだと思っているよ。自分の住む街で旅行者の気分を味わえるっていいよね」と逆に新鮮だったと述べ、「ほろ苦い感情を持つフランス人もいるだろうけど、僕はますますパリが大好きになった」とのこと。
そしてシーズン1を見終わった人にとって気になるのは、シーズン2があるとしたら、ガブリエルとエミリー、カミーユの三角関係がどうなるかということ。それについては、シーズン1でそれぞれのキャラクターにいくつかタネとなるものをまいてあると語るリュカ。「例えば、カミーユがエミリーの口にキスしたことや、ふたりがベッドで撮った写真に僕がいいねしたとかね。だから3人の間に何が起きてもおかしくない」とあらゆる可能性があることを示唆。
旅行もままならない大変な時期に気軽に笑って楽しめる『エミリー、パリへ行く』、エミリーの恋愛、そして仕事はどうなるのか、続きが気になります。