9月11日(金)からディズニープラスで配信される『ゴリラのアイヴァン』は、アンジェリーナ・ジョリーが惚れ込んだベストセラー児童文学を映画化した作品です。アンジーは声の出演のみならずプロデューサーとして名を連ねています。そんなアンジーの思いのつまった『ゴリラのアイヴァン』がもっと楽しめる注目ポイント5つをご紹介!
アンジーに原作を勧めたのは娘のシャイロちゃん
『ゴリラのアイヴァン』の原作はアメリカの児童文学作家キャサリン・アップルゲイトが実話を元にフィクションとして書き上げた『世界一幸せなゴリラ、イバン』です。この作品はアメリカで最も権威ある児童文学賞、ニューベリー賞2013を受賞したほか、『NYタイムズ』のベストセラーランキングにも1年以上ランクインしていたそう。
アンジーがその映画化に関わるきっかけとなったのは、娘のシャイロちゃんが原作『世界一幸せなゴリラ、イバン』の大ファンだったからだとか。
「娘のシャイロがこの本を読んで、とても気に入って私にも読んで欲しいといってきたの」と『ET Online』で語ったアンジー。さらに「ほかの子も読んで、私たちは、どうしてこれが特別なのか、話し合ったの。なぜこれがこんなに自分たちの心に響くのかと。それで、この映画化の話がどこで進んでいるのか、製作はどんな状況にあるのかを、私は自分から探ったのよ。自分も関わりたいと思って」と自ら映画化に動いたことを明らかに。
現在、14歳のシャイロちゃんは、11歳にして生まれた場所でもあるアフリカ・ナミビアに自分の名前を冠した野生動物の保護施設「Shiloh Wildlife Sanctuary」をオープン。米『People』によると、そこでは狩猟や虐待の被害者となったゾウやサイの保護活動が行われているとか。そんなシャイロちゃんだけに、原作を読んでアンジーにも勧めたというのは納得!
アンジーは「若い世代の人たちは、今、世界で何が起こっているかを、とてもよく知っている。動物たち、自然の生態、コンゴ、ゴリラ、ゾウなどに何が起こっているのかを。そして彼らはそのことに怒っている。動物をどう扱うべきなのかについて、はっきり物言いをしたいと。捕獲するならどうするべきなのか。密猟はもちろん反対。この映画は、彼らの言葉を代表するものなのよ」と作品に込めた思いを語っています。
映画の主人公は陽気で気の優しいゴリラ 仲間の動物たちも魅力的
主人公のアイヴァン(声:サム・ロックウェル)は400ポンドのシルバーバックゴリラ。郊外のショッピングモールにある小さなサーカスで暮らしていて、出番が来るとパワフルな雄叫びをあげるのが仕事です。でもこれはアイヴァンの演技で、本当は優しく愛嬌のある性格。さらに絵を描けるアートの才能の持ち主でもあります。
そんなアイヴァンの仲間たちも個性派揃い。相棒ともいえる野良犬のボブ(声:ダニー・デヴィート)は自由自在にサーカスに出入りしており、夜はアイヴァンのお腹の上で眠るのが大好き。そんなボブとアイヴァンの掛け合いは、家族を殺されたり、捕らえられたりして故郷から離れ、サーカスで暮らす動物たちの物語のなかで、笑いをもたらしてくれます。
また、隣の檻にいるの年老いたゾウのステラ(声:アンジェリーナ・ジョリー)は長年サーカスで過ごしており、一度も自由になったことがありません。アイヴァンと親しく、慈愛に満ちた声で仲間たちに安らぎを与える慰め役となっています。
そんな仲間たちと檻の中ながら、のんびり平和に暮らしていたアイヴァンですが、サーカスの新たな目玉としてやってきた子象のルビー(声:ブルックリン・キンバリー・プリンス)の登場により日常に変化が! 好奇心旺盛な子象のルビーはアイヴァンに質問攻めにし、夜眠れないとお話をせがみます。そこでアイヴァンは自身も忘れかけていた身の上話をしてあげることで、徐々にふるさとや自由への思いに目覚め、ある行動に移すことになるのです。
ヘンリエッタ役のチャカ・カーンはかつて本当にサーカス団にいた
アイヴァンのサーカスの仲間のひとりであるヘンリエッタは歯に衣着せずズバズバとモノを言う、独特な風貌をした風変わりなニワトリ。その声を演じているチャカ・カーンは、『Collider』にこの作品に出演することになったとき、「最初に心に浮かんだのは、16歳で初めて家出したときのことよ。わたしは実はサーカス団に加わったの」と驚きの告白。
「クラブでロバートという人と会って、バーナム&ベイリー ブルーサーカスと6カ月間一緒にいた。彼はサーカスの人で、彼が一緒に来ないかと誘ってくれた。綱渡りやったわ。それにカルカッタという名前のゾウに乗った。本当にクールだった。この映画はサーカスの思い出を蘇らせてくれた」と語りました。
ヒット曲『I Feel For You』などで知られ、1970~80年代にR&Bの女王として大活躍したチャカ・カーンの知られざる過去に驚愕です。
アンジーはゾウの着ぐるみを着て声の収録! キュートな子役たちが大活躍!
『ゴリラのアイヴァン』には、アンジー、サム・ロックウェルら大物ハリウッドスターが声優として出演しているのに加えて、子役たちも大活躍。なかでも物語のなかで重要な役割を果たすのが、子象のルビーの声を演じたブルックリン・キンバリー・プリンスと、サーカスのスタッフ、ジョージの娘ジュリアを演じたのアリアナ・グリーンブラットです。
ブルックリン・キンバリー・プリンスは映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』の主人公ムーニーを演じ注目された天才子役。なんとアンジーとブルックリンはお揃いのゾウのワンジーを着て、収録をしたそうです。これはブルックリンのアイデア。「2018年に放送映画批評家協会賞の会場で会った時にアンジーに「私たち、ゾウのワンジーを着て収録するのはどう?」と提案したところ、アンジーがOKしたので、慌てて母親に買ってもらったのだとか!
もうひとりの子役、アリアナ・グリーンブラットが演じているジュリアは、アイヴァンにクレヨンや紙、絵の具をあげた人物であり、アイヴァンに絵を描くことを勧め、描いた絵を理解できる人間です。そんなジュリアを演じるアリアナはディズニーチャンネルのドラマ『ハーレーはド真ん中』の末っ子ダフネ役で活躍。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で若き日のガモーラを演じ注目された美少女子役。ブルックリンとアリアナ、ふたりの今後の活躍にも注目です。
閉じ込められていると感じる多くの人々の心に強く響く物語
子象のルビーとの会話から、ジャングルで過ごした日々を思い出したアイヴァンは、ステラとの約束を果たすため、そして自分の思いを表現するために絵を描き始め、そこからアイヴァンを取り巻く環境は大きく変わっていきます。映画を通して、アンジーは「自分たちの行動で何かが変わるというのを見られるのはとてもパワフルだと思う」と若い世代に与える影響に期待を寄せています。
さらに、アンジーは新型コロナウイルスの影響で、今、多くの人が家に閉じこめられたように感じていることが、この物語がより多くの人々の心に強く響く理由のひとつだと分析。『ET Online』に「これまでとは違う時代に公開される作品なので、人々に希望を与える作品となることを願っています。この作品は、自分ができることを知り、他の人を助けることの大切さを描いています。自分が何者であるかを見つけ、よりより人間になるための選択をするのに遅すぎることはないのです」と語っています。
また、テア・シャーロック監督も「世界は一瞬で変わってしまいました。世界中のすべての人々がこの100年には見たこともない人生を変えるほどの重大な経験を共有しています。このような状況で実話から発想を得て作られたキャサリン・アップルゲイトの愉快で独創的な物語を、ディズニープラスで世界に向けて配信できることをうれしく思っています。ぜひ、真の友情を描く唯一無二のこの映画を通して、みなさんと喜びを分かち合えればと思います」とコメントしています。
『ゴリラのアイヴァン』
9月11日(金)よりディズニープラスで独占公開
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