クリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』の公開を記念し、ノーラン監督の大ファンだというGACKTさんと映画コメンテーターのLiLiCoさんが登場し、ノーランを語ろうLIVE配信イベントが行われました。
主人公・名もなき男(ジョン・デイビット・ワシントン)と相棒のニール(ロバート・パティンソン)に与えられたミッションは、人類がずっと信じ続けてきた、<時間のルール>から脱出すること。謎のキーワード〈TENET〉を手に、時間に隠された衝撃の秘密を解き明かし、第三次世界大戦を止めるミッションに挑みます。
時間が前に進む“順行”と時間が戻っていく“逆行”が同時に進む常識では考えられない未知なる映像が映し出される『TENET テネット』は、全世界で映画の公開延期が続くなか、久しぶりに公開されるハリウッド超大作。8月26日(水)から41の国と地域で公開され、すでに大ヒットを記録しています。
ノーラン作品は「狂気の世界をギリギリエンターテイメントの世界に落とし込むところがステキだと思う」というGACKTさんは「1回目見た時はまったくわからなくて、もう1回見させていただいた。あまりに概念がぶっとびすぎていて、頭の固い人には受け入れられない部分がたくさんあるんです。自分も頭が固い」と苦笑い。
「見ながら必死に付いていく。途中でわからなくなることもあるが、後半になっていくほど、わからなかったことがつながってくる。それを1回目で体験していると、2回目に見た時、腑に落ちることがたくさんあって、2回目の気づきに感動した。こういう楽しみ方ってあるんだなと思いました」と語り、「感覚的に捉えないといけないところがたくさんある。どれだけの人が1回見ただけで理解できるのか興味がありますね」と、見る時は考えすぎずに感じることをおすすめ。
LiLiCoさんは「ノーラン作品なので、それなりの覚悟をして見に行ったんですけど、やっぱり考えすぎてしまい、わからない……。私も2回見ました。これはもうノーラン監督のトラップにはまってしまったということ。2回目の方が見ていて気持ちいいけれど、わかったかどうかはわからない。見た人それぞれの『TENET テネット』があると思います。だから、それぞれの『TENET テネット』を感じて、話し合って、また見に行く面白さが楽しめると思います」と語りました。
この作品は、時間が逆行する世界を実際に撮影しており、本物のジェット飛行機を爆破させ、8キロに及ぶ高速道路を3週間封鎖したカーアクションを繰り広げるなど、想像を上回る大規模な撮影が行われたことも話題に。
俳優としても活躍するGACKTさんは、「これは役者がアクションシーンを順撮り撮影した後、逆再生してアクションの振付を組み立て、それを役者が覚えて演じていると思うんです。現在から未来に向かうアクションと現在から過去に向かうアクションがどちらから見ても成立するよう作られている。通常のアクションではないので、見ていてとても気持ち悪い。演じる方も意味がわからないから相当、キツかっただろうと思います」と俳優たちの苦労を思いやり、「もし役者として演じなきゃいけなくなったら……、吐きます」と断言。
LiLiCoさんも「ほかで見たことがない映像なので、GACKTさんがおっしゃるようにすごくヘンな感じがするんです。理解するのにも時間がかかる。でものめり込んでしまうんですよ」と、ついつい引き込まれるノーラン・マジックに改めて感嘆した様子でした。
『TENET テネット』
9月18日(金)全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
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