エリザベス女王の元パーソナルシェフだったダレン・マクグラディが、自身のYouTubeチャンネルで、女王の愛犬として知られるコーギーたちの食事事情を明かしました。
ロイヤルシェフとして、女王をはじめとするロイヤルファミリーや各国首脳らの食事を作ったマクグラディ氏ですが、バッキンガム宮殿で働くようになって、最初の仕事はコーギーたちの食事作りだったとか。彼によると、コーギーがロイヤルファミリーの一員となったのは1933年、エリザベス女王の父ジョージ6世が飼い始めたのがきっかけ。女王は18歳の誕生日にスーザンと名付けたコーギーをプレゼントされて以来、飼ったコーギーは30頭以上。彼がロイヤルシェフとして働いていた時は12頭ものコーギーがいたそう。
その頃のロイヤルコーギーたちのライフスタイルは、コーギー部屋とよばれる専用ルームがあり、夜はそこに置かれた籐のバスケットで就寝。彼らの専属お世話係も2名いて、食事は毎日作りたてのフレッシュなものを食べていたそう。気になるメニューは、肉、キャベツ、米を混ぜ合わせたもの。肉はウサギ、チキン、ビーフ、レバーなどで、骨が混ざっていたり、コーギーが肉を喉に詰まらせたりすることがないように、とにかく細かく刻むのが重要だと語っています。
そして食事の準備ができると、お世話係が女王のところに運び、女王自らがコーギーに与えるというスタイル。そのため彼は実際にコーギーが食べるのを見たことはなく、彼らがどの肉が好物かはわからないのだとか。
そんな溺愛されているコーギーたちは元気いっぱい。しかも少々甘やかされている? マクグラディ氏によると、ウィリアム王子はコーギーはいつも吠えていると語っていたとか。ハリー王子も33年間ずっと吠えられ続けたと言っていたそう。マクグラディ氏もバルモラル城で初めて女王とコーギーたちに会ったとき、少し離れて立っていた彼の方に女王が近づいてくるとコーギー軍団もクレイジーに吠えながら彼に向かってダッシュ。恐怖に駆られたマクグラディ氏は思わず逃げだし、それを見た女王は楽しそうに笑っていたそう。
また、ロイヤルファミリーがクリスマスを過ごす別邸として知られるサンドリンガム・ハウスでは、一般家庭と同様にコーギーたちはキッチンにも自由に出入りしており、あるときマクグラディ氏はコーギーがいるのに気づかず、ビーフ・ウェリントン(牛ヒレ肉のパイ包み焼き)をオーブンに入れようとして、コーギーにつまづき、よろけながらもなんとかビーフ・ウェリントンをオーブンにいれることに成功した、という楽しい(?)思い出も語っています。