4月29日(現地時間)、新型コロナウイルスから回復したトム・ハンクスが、ワクチン開発のために寄付した血漿の写真を公開しました。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、一般レベルにおいても認知度が急速に高まった「血漿」という言葉ですが、その姿は黄色っぽい液体のようです。
以前から、新型コロナウイルスのワクチン開発のために血漿を寄付することを明言していたトム。「これが先週とった血漿1袋だ。書類に記入したあと、昼寝をするだけの簡単さだ」と、献血中は痛みや苦痛もなく、昼寝をしていただけと明かしています。バッグに書かれた日付を見ると献血したのは4月23日のよう。
先月、オーストラリアで撮影中に新型コロナウイルスに感染したトムと妻のリタ・ウィルソン。ふたりはオーストラリアで入院、治療と隔離生活をおくったのち、アメリカに帰国。帰国後はそれぞれ、テレビ番組やポッドキャストなどに出演し、自分たちの経験をシェアしています。
トムは「NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ」)のポッドキャストに出演した際、「僕たちは何をすべきか、何ができるのか、たくさん考えたよ。そして僕らは抗体を持っているって気づいたんだ」「打診されただけではなく、僕たちの方から“僕たちの血液は要りませんか? 血漿を提供できませんか?”と言った。僕たちはワクチン、できれば“ハンクチン”と呼びたいけど、開発に取り組むというところに提供するつもりだ」と語っていたそう。
そして実際に提供を始めたトムとリタ。彼らの血漿が役立てられ、新型コロナウイルスの感染が1日も早く終息することを祈るばかりです。