ヘアメイクを担当したカズ・ヒロさんがアカデミー賞に輝くなど、シャーリーズ・セロンが演じたメーガン・ケリーのそっくりぶりも話題の『スキャンダル』。メーガン・ケリー本人は映画を見てどう思ったか気になるところです。
6歳の息子が映画のポスターを見て混乱?
昨年12月にメーガンは、シャーリーズ、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの3人が並んだ映画のポスターを凝視する息子の写真をInstagramにアップ。
「先日、夫のダグ・ブラントと私は3人の子どもを『アナと雪の女王2』を見に連れて行った。映画館の中を歩いている時、6愛の息子がこのポスターの前で立ち止まった。この映画の広告は彼を混乱させたわ。なぜなら私の写真が写っているように見えたから」と、実の息子も間違えるほど、シャーリーズのそっくりぶりに太鼓判。
「映画『スキャンダル』は、FOXニュースのセクハラスキャンダルのときの私の経験をざっくり元にしている。でも私はこの映画にはまったくかかわっていない。私のストーリーや本の権利は売っていないし、初めて作品を見た時は編集可能な段階は過ぎていた。でも確かに私が作らせたであろう部分はいくつかある」と、ロジャー・エイルズに対する申し立てを綴った本『Settle for More』に言及しました。
さらに、「この映画を見るのは、私、私と一緒に見た人にとって信じられないくらいエモーショナルな経験だった。セクシャルハラスメントはこの国に蔓延していて、癒やされることがない傷を残す。私はそうした体験をした人々のことを思っていて、彼らがこの物語で慰めとなるものを見つけることを願ってる。この映画についての私の考えは、近いうちにもっとお伝えするわ」と、製作に関わっていないものの、さまざまな思いが蘇ったことを明かしています。
メーガン・ケリーとは似たもの同士
一方、シャーリーズは、英誌『Vogue』に「実在の人物を演じたことはあったけれど、彼女ほどの有名人は初めてだった。彼女のことが好きでも嫌いでも、彼女はニュースに出てて、私たちの人生のなかにいる。FOXニュースを見てなくても、どんなルックスでどんな声かを知ってるわ。人として彼女はとてもわかりやすい。声、振る舞い、人柄。だから最初はちょっと圧倒されたわ」とすごいプレッシャーだったことを明らかに。
また、出演にあたっては、彼女のいくつかの過去の発言でひっかかるものがあり、少し考えたと告白。「でも監督のジェイ・ローチが助けてくれた。“これはメーガン・ケリーの伝記じゃない”って。彼女は歴史的にとても重要な物語の大きな部分を占めているの」とあくまでFOXニュースで起きたセクハラ騒動を描いた作品であることを強調。
とはいえ、メーガンを演じたことで、メーガンに対する見方も変わったとか。「おかしな話だけど、私たちは似ているという結論に達した。ふたりとも野心家で立身出世、成功に燃えている。そうした資質は男性だと賛美されるけれど、女性はそうじゃない。私はそこに共感し、自分と関連付けることができた」と、共通点を見つけることで、外見だけでなく内面的にもメーガンになりきれたことを明かしています。