1月27日(現地時間)に行われた全豪オープンテニス男子シングルス4回戦に出場したニック・キリオスが、26日に亡くなったコービー・ブライアントが現役時代に着用していたレイカーズの8番ジャージを着て登場しました。
1月26日(現地時間)、ヘリコプターの墜落事故により亡くなったコービー・ブライアント。突然の訃報に世界中の人々がショックを受けています。熱狂的なNBAファンとしても知られるキリオスも、そのひとり。この日、ラファエル・ナダルと対戦したキリオスは、レイカーズの8番ジャージで観客の前に登場。ウォームアップ、そして試合前の写真撮影を行いました。
試合はナダルが3-1で勝利しましたが、6-3、3-6、7-6、7-6という大接戦に! 観客は両プレーヤーの熱いプレーに大歓声をおくりました。
オーストラリア出身のキリオスは、恐ろしい森林火災に心を痛め、オーストラリアの夏シーズンの試合でサービスエース1本につき200豪ドルを森林火災に対するチャリティに寄付することを表明。大会前にスター選手が大勢登場して行われたチャリティマッチもキリオスの発言がきっかけだったとか。
『ESPN』によると、ナダル戦後のインタビューにもレイカーズのジャージで登場したキリオスは、「人間として成長したように感じています。テニス選手としての成長は、あまり気にしていませんけれど。いい気分です。今日は、(コービー・ブライアントの)あのニュースもあり、恐ろしい日でしたが、私はこの方向に確実に進み続けていきたい」「私は常に、いい視点を持っていて、何かあるとそれが私を奮い立たせ、強いプレーをさせます。森林火災はまだ続いています。すべてはまだ進行中です。この1カ月は大忙しで、とてもエモーショナルでした。とても疲れていますが、できるかぎり支援を続けていきたいと思います」と語ったそう。
これまでコート上ではバッドボーイなイメージだったキリオスですが、森林火災、コービーの不慮の死という悲劇が、キリオスに大きなショックと影響を与え、彼の素晴らしい一面を開花させたに違いありません。