1月18日(現地時間)、ハリー王子夫妻の王族離脱問題に関する、王室主要メンバーによる緊急会議「ロイヤルファミリーサミット」の結果がバッキンガム宮殿より発表されました。
『The Hollywood Reporter』によると、その結果、2020年春よりハリー王子とメーガン妃が現職の王室メンバーではなくなり、王族の称号であるロイヤルハイネス(殿下、妃殿下)は使用せず、公務のための公的資金は受け取らないのだそう。
「サセックス公爵夫妻は彼らの人生の次のチャプターを始めるにあたり、女王陛下とロイヤルファミリーのサポートに感謝しています。新しい取り決めのもとで、彼らは公式の軍事任務を含む王室の仕事から引退する必要があることを理解しています。彼らは今後公務のための公的資金を受け取りません」
「女王の祝福により、サセックス公爵夫妻は彼らの個人的なパトロンと団体は維持しつづけるでしょう。彼らは公式に女王の代理を務めることはできませんが、サセックス公爵夫妻は女王陛下を支持し続けることを明らかにしています。フロッグモア・コテージは引き続き彼らのUKにおける公邸であり続けますが、王室助成金による改修費は返還したいという希望を共有しています」とバッキンガム宮殿は声明を発表したそう。
ちなみにハリー王子夫妻が返還するフロッグモア・コテージの改修費は310万ドル(約3億3,000万円)とのこと。
エリザベス女王も声明を発表。「数カ月に及ぶ話し合いと最近の議論の末、私は孫と彼の家族にとって建設的で支援的な方法を一緒に見つけることができたのをうれしく思っています。ハリー、メーガン、アーチーはこれからもずっと愛すべき私の家族です。私は過去2年にわたり、過剰な監視により彼らが経験した困難を理解していますし、独立した生活を送りたいという希望をサポートしています」「彼らのこの国、コモンウェルス(英連邦)などに対する献身的な仕事、特にメーガンが迅速に家族のひとりになってくれたことには感謝しています」「本日の取り決めで彼らが幸せで平和な新しい生活を築けるようになるのが、家族全体の望みです」。
王室助成金は王子夫妻が当初から表明していたように受け取らないものの、これまで収入の大半を占めていたチャールズ皇太子からの財政支援がどうなるかは明らかにされておらず、警備費をどこが負担するかも明かされていないとのこと。
当初、ハリー王子夫妻は王族の「上位」メンバーからの引退、フルタイムの王室メンバーではなくなるも、公務や外国訪問なども依頼があれば行いながら、経済的に独立する計画だったので、今後は公務に就かず、称号を返上することで、実質的に王族でなくなることは、計画以上の「独立」が認められたといえそう。
発表前から、メーガン妃のナレーションの仕事とひきかえに野生動物保護のチャリティへの寄付の契約を取り付けるなど、ビジネスの才覚を現しているハリー王子夫妻。ハリウッドでこれからバリバリ稼ぐ計画なのかもしれません。