1月5日(現地時間)に行われたゴールデングローブ賞授賞式で、サム・メンデス監督による最新作『1917 命をかけた伝令』がドラマ部門の作品賞、監督賞を受賞しました。
『1917 命をかけた伝令』は、若き兵士たちがミッションに立ち向かう姿をより臨場感たっぷりに映し出すため、カメラが常にキャストを追い回すワンカットという撮影手法を用いています。全編を途切れることなくひとつながりの映像で見せる「ワンシーン ワンカット」は、登場人物の感情の流れや臨場感を表現する<長回し>として多くの監督がその手法を取り入れてきたが、本作でも、2人の主人公たちの行動に寄り添い、物語への究極の没入感へ導くため、約2か月の撮影期間を経て「全編を通してワンカットに見える映像」を創り上げました。
サム・メンデス監督は「完璧に途切れなく物語を描くために、全てにおいて秒単位まで計算されるなど緻密な調整をした」「特にリハーサルについては、今までの過去のどの作品よりも時間を費やした」と話し、「自身のキャリアにおいて、最もエキサイティングな仕事だった」と語ります。
サム・メンデス監督はゴールデングローブ賞受賞について「すごいサプライズだね。本当にありがとうございます。まず言わせてほしい。ここにいる監督はもちろんのこと、世界中の監督の誰一人としてマーティン・スコセッシの影響を受けていない監督はいない。これだけは言いたかった。感謝の意を述べたい人があまりにも多くいる。ユニバーサルの皆さん、アンブリンの皆さん、ニューリパブリックの皆さん、素晴らしいプロデューサー3人:ピッパ・ハリス、ジェイン=アン・テングレン、カラム・マクドゥガル。そして素晴らしい若き主演の2人:ジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマン、この作品は君たち2人を中心に描いた。ありがとう。才能あふれるキャストと制作陣:デニス・ガスナー(美術監督)、リー・スミス(編集)、そしてもちろん偉大なるロジャー・ディーキンス(撮影監督)。彼なしではこの作品は実現しなかった。また、トム・ハンクスに倣って、妻に感謝を述べたいです。彼女のサポートなしではこの脚本を書くことすらできなかった。最後に、この賞を私の祖父、アルフレッド・ヒューバート・メンデスに捧げたい。本作は彼にインスパイアされたものであり、彼は第一次世界大戦で17歳にして入隊した。我々を見守っていてくれると信じている。そして、同じような戦争が二度と起こらないことを切に願っている」とコメントしました。
『1917 命をかけた伝令』
2月14日(金)、全国ロードショー
配給:東宝東和
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