「ヴィクトリア ベッカム」ブランドのアパレル、アクセサリー等を製造販売するヴィクトリア・ベッカム・リミテッド社が、2018年に1,230万ポンド(約17億円)の損失を計上したことが明らかになりました。
英サイト『BBC.com』によると、損失の大きな原因は売上の減少によるもの。2018年は16%ダウンの3,500万ポンド(約49.5億円)だったそう。
同社の会長、ラルフ・トレダノ氏は業界誌『Business of Fashion』に「数年間に渡って売上が上昇した後で、同ブランドの衣服、アクセサリーの需要が停滞したため」と説明。「業績は予測に沿ったものですから、我々は驚いていません。我々のゴールは一刻も早く収益を上げることです」とコメント。
『BBC.com』によると、2008年に創立されたヴィクトリア・ベッカム・リミテッド社は、創立以来、黒字になったことはないとのこと。批評家からは高い評価を受けている「ヴィクトリア ベッカム」ですが、財政的には苦戦を強いられているとか。
この状況についてヴィクトリアは「このブランドを10年、20年、30年、40年後も存続させたいのであれば、損益をイーブンにしなければなりません。そして収益をあげる必要があります」と今年3月、『Financial Times』に語ったとか。「我々はそのための正しい軌道に乗っています。しかし、すぐに結果はでません」。
赤字体質脱却に向けて、同社はビューティービジネスに乗り出したほか、「リーボック」とのパートナーシップや価格の値下げなどを行ったとのこと。
ブランドの製品は、今は世界中の400以上の店舗で販売されているそう。ファッションショーは、フロントロウに一家が勢揃いすることもあって毎回、大注目を集めています。さらにヴィクトリア自身がブランドの服を愛用していることもあり、パパラッチショットなどで「ヴィクトリア ベッカム」製品が人々の目に触れる機会はとても多いのですが……。ベッカム家のセレブパワーをもってしても、ビジネスで成功するのは簡単ではないよう。
しかし、人並み外れた努力家で勤勉なヴィクトリア。今後、ヴィクトリア・ベッカム・リミテッド社は黒字になるのか、そしてハーパーちゃんがビジネスを引き継ぐ日は来るのか……。今後も要チェックです。