フィンセント・ファン・ゴッホをウィレム・デフォーが演じた『永遠の門 ゴッホの見た未来』より、ゴッホが晩年を過ごしたオーヴェル=シュル=オワーズで出会い、ゴッホの最期を看取ることになるガシェ医師とのシーンが解禁されました。
解禁されたのは、ガシェ医師(マチュー・アマルリック)とゴッホが“絵を描くこと”、“永遠”に関して対話をする重要なシーン。「芸術家とは何かー」という大きなテーマに向き合うゴッホは「今は自分と永遠との関係しかない」という答えに行きついたことを吐露し、悲しい影を宿しながらも、何かを悟ったようなゴッホはスッキリした表情を見せます。脚本を手掛けた、自身もアーティストであるジュリアン・シュナーベル監督が持論をも重ね合わせたセリフと考えると、より一層このシーンの重要さが伺えます。
シュナーベル監督作『潜水服は蝶の夢を見る』に主演し、数々の賞を受賞したマチュー・アマルリックも「僕の演じるガシェは、どうして絵を描くのかとゴッホに尋ねる。これが、監督がこの映画で提議している質問だ」と、このシーンが作品の本質を捉えていると語ります。
このシーンでゴッホが描いている「医師ガシェの肖像」は、マチュー・アマルリックを元にジュリアン・シュナーベル監督をはじめとする絵画製作チームが手掛けており、監督から実際に指導を受けたウィレム・デフォーが実際に筆を入れている様子も映し出し、作品により一層のリアリティを与えます。
『永遠の門 ゴッホの見た未来』
公開中
配給:ギャガ、松竹
© Walk Home Productions LLC 2018