10月11日(現地時間)、慈善活動に熱心なハリウッドの女性を讃えるイベント「Variety’s 2019 Power of Women」がロサンゼルスで行われ、受賞者のひとりとしてマライア・キャリーが登壇しました。
低収入層の子どもたち向けに、アウトドア活動から映像、写真、ディベートなどそれぞれ興味があることを探究できるサマーキャンプ「キャンプ・マライア」を25年にわたって開催していることが今回の受賞となったマライア。
スピーチではマライアは「子どもの頃、私はひとりで散歩にでかけて思い浮かんだメロディーや歌詞を自分のために歌っていました。曲を書いて歌うことは、当時から、そして今でも私にとっては逃避であり、解放であり、サバイバル法なんです」と語り、「10歳の時、両親がパフォーミング・アートのキャンプに参加させてくれました。それが私の人生を変えたんです」と自身の経験を語りました。
「キャンプは当時、私が住んでいた危険で予測不能な環境から逃れるためのもので、シンガー、ソングライターになるという4歳からのビジョンに時間とトレーニングを費やすチャンスとなりました」「音楽に情熱を持つ子どもたちと一緒に過ごしたこと、私たちを育成し、アーティストとして見てくれるプロたちがいたことは、私がキャリアを追究するために必要なサポートとなりました。キャンプに行ったことは素晴らしい体験だったんです」と、今の成功はサマーキャンプでの経験が大きいことを明言。
「知らないものになるのは難しい、と言いますよね。キャンプ・マライアは、キャリアを意識するためのキャンプです。子どもたちにとって彼らが何になれるか知る機会を提供し、人生で素晴らしいことを行っている人々に直接会う機会も与えます」「キャンプは子どもたちに、何でも可能であることを教え、力を与えます。環境や家族の状況、人種や性別によって定義されたり、制限される必要はありません」と力強くキャンプ・マライアの意義、目的を明らかに。
さらにマライアは「私は18歳で初めてレコード会社と契約しました。多くのパワーを持つ男性たちが私のキャリアをコントロールしました。何を着るか、誰と仕事をするか、私のイメージすべての点でです。それは自分を作品で表現しようと始めたばかりの若い女の子にとって威圧的であり、制限されるものでしたが、私は徐々に男性たちによる息苦しいコントロールから逃れる勇気を得てきました」「今は男の子と女の子の母親として、娘には息子と異なる苦労が待っているのがわかっています。私は彼女のためにベストをつくしています。娘に代わり、今日ここにいるみなさん、真実、ヒドい経験をしながらも前に進む女性たち、そして私たちが日々対処している女性嫌悪社会に対するみなさんの勝利をお礼を言いたいと思います」と、女性をとりまく環境を変えるために努力している人々を賞賛し、スピーチを締めくくり会場の人々から拍手を受けました。
マライアの他に、今年はジェニファー・アニストン、ブリー・ラーソン、オークワフィナ、シャカ・カーンら6人が表彰され、イベントにはナタリー・ポートマン、セレブスタイリストのレイチェル・ゾーらも出席していました。