映画『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーの恋人メアリーを演じ、実生活でもフレディ役のラミ・マレックとカップルになったルーシー・ボイントンが、ウェブマガジン『Porter Magazine』で、ラミから学んだこと、見習っていることなどを語っています。
ラミは作品の製作過程のすべてを把握し、関わっていた
『ボヘミアン・ラプソディ』は、主演俳優の降板、監督の交代などのトラブルを乗り越えて製作されたことでも知られています。当初は、サーシャ・バロン・コーエンがフレディ役を演じる予定でしたが、途中で降板し、その後、ラミが主演することになりました。
そうした経験を振り返り、「撮影中に生じたちょっとした困難のせいで、私たちは製作のプロセス全体により関与しなければならなかった」と語ったルーシー。「そうした状況でラミがすることを見ていたら、彼は常に、私たちを撮影しているレンズ、セットアップ、ショットリストがわかっていた。彼は複雑に織りなされた全体の状況を見ていたの」と、ラミが自分の演技だけでなく、作品づくり全体を把握して、仕事をしていたことを明らかに。
加えて、ルーシーはラミの演技へのアプローチにも感動したそう。「主演俳優がすべての細かい点に関わっているのはみたことがなかった。それに気づいて、私もやろうとしたわ」とコメント。「プロジェクト、自分の好みを理解するという観点から、より自分の意見を持つようになり、よいボキャブラリーを持てるようになったと思う」と、ラミを見習って自分の意見を口にするようになったとのこと。今後は「新しい女性のフィクションの映画化権を買い取り、脚本やクリエイティブな面に関与したい」と語っています。
キャリアを急ぎすぎない
現在38歳のラミですが、初めて主演したのは4年前、『MR.ROBOT/ミスター・ロボット』で、34歳でした。「彼はもっと長くやっている。主要なことは時間をかけることだと思う。私はこの仕事を一生やていきたいと思っているの。この勢いをキープし続けなければと思うのは簡単だわ。“ひとつのことを終えたら、すぐに次の何かを契約するとか、交渉を始める”ってよく聞くけど、そうじゃなくて、何でもやるより本当に質のいい作品を作るために時間をかけることを学んだわ」と、時間をかけることの大切さを学んだよう。
そんなルーシーが『ボヘミアン・ラプソディ』後、取り組んでいたプロジェクトがNetflixのテレビシリーズ『ザ・ポリティシャン』(9月27日より配信)。
ルーシーがこの作品で演じたのは、生徒会長を目指す主人公のビッチなライバルなのだとか。「冷酷な人間を演じたのは初めてだった」と振り返ったルーシー。さらにこの作品では初めてラブシーンに挑戦したそう! ラブシーンは「すごく恥ずかしくて、苦手だった」と語るルーシーですが、この作品もおもしろそうな予感。ルーシーがどんなイジワル女を演じているのかにも注目が集まるところです。