孤独だが心優しかった男が<悪のカリスマ>に変貌していく衝撃のドラマ『ジョーカー』が、9月1日、ベネチア国際映画祭で世界初お披露目されました。
レッドカーペットセレモニーにはマスコミ、ファンに加えて、カトリーヌ・ドヌーヴ、ケイト・ブランシェット、ニコラス・ホルト、ホアキンの婚約者ルーニー・マーラーなど大物俳優たちがこぞって祝福に駆けつけました。熱気に包まれた会場にザジー・ビーツ、トッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックスが登場すると会場のファンからは歓声が起こり、彼らがファンへのサインや撮影に応じると、なかには感極まって泣き出すファンの姿もあったそう。ホアキンは、プレミア上映の時間が迫り、会場への移動を促されるも、押し切ってファンの元へ戻る一幕もあったとか。
その後行われた上映では、終映時に「ブラボー!」の声と今年の上映一番の拍手喝采が起き、スタンディングオベーションが8分間も鳴りやまなかったそう。本作の監督と脚本を務め、過去には『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』でゴールデングローブ賞作品賞を受賞したトッド・フィリップスは「本作で最初からはっきりしていたのは、これまで描かれてきたジョーカーとは異なるアプローチをすること。ジョーカーの過去は原作でも詳しく描かれていないから、自由に創造できるスペースがあったんだ。だから、ジョーカーの完璧な狂気にたどりつくまで、ホアキンと毎日話し合って、撮影中ですら脚本を書き替えていったんだ」とジョーカーという人物を追及した過程を振り返ります。
ジョーカーを演じたホアキンは「アーサーの明るい部分に興味を持ち、深く探ってみたいと思った。彼には、苦悩もありますが、喜びもあり、幸せを感じ、人との繋がりや、温かさ、愛を求めている人物」と〈悪のカリスマ〉ジョーカーのイメージとはかけ離れたアーサーの人物像に興味を抱いたと明かしています。
『ジョーカー』
10月4日(金)日米同日全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”