今年フィナーレを迎えた『ゲーム・オブ・スローンズ』の数千年前を舞台に描かれる、前日譚ドラマに主演することが発表されているナオミ・ワッツが『Porter Magazine』に登場。GOTのこと、これまでの歩みを語りました。
GOT前日譚出演は兄のすすめ
タイトルは『Bloodmoon』になるのではないかとウワサされている『ゲーム・オブ・スローンズ』前日譚。ドラマのことについては、やはり「何も話しちゃいけないことになっている」そうで、ナオミは何も語っていません。しかも、『ゲーム・オブ・スローンズ』は「この仕事のオファーをもらうまで見たことなかった」そう。
それでもこのオファーを受けた理由は、ナオミの兄で写真家のベン・ワッツが『ゲーム・オブ・スローンズ』にドハマリしていて、「断るなんてことは考えられない」という強い薦めがあったから。そこで3カ月で最初の7シーズンを駆け足で見たそうで、ナオミ自身もすっかりとりこになってしまったと語っています。
ホテルに洗濯は頼めない
そうした話題作への主演に加えて、過去2度もアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた実績を持つ、今や押しも押されもしない実力派ハリウッド女優のナオミですが、「今も自分は貧乏だと思ってる」と衝撃発言。
それはこれまでの彼女の人生からくるもの。1968年9月にイギリス・ケント州ショアハムで生まれたナオミ。母は衣装係やインテリアデザイナーの仕事をしていて、マリアンヌ・フェイスフルと友人だったとか。父親のピーターさんはピンクフロイドのサウンドエンジニアで、両親はナオミが4歳の時に離婚。7歳の時、父親はヘロインのオーバードーズで31歳の若さで亡くなってしまったそう。その後は、仕事を求めてウェールズ、ロンドン、ケンブリッジ、サフォークなど各地を渡り歩く生活で経済的にも厳しかったとか。そんなナオミは「私は貧しいなかで育った。だから今も貧乏だと思ってる」とコメント。
現在は、セレブなリゾート地ハンプトンに別荘を持ち、アフリカでバケーションを過ごすような生活をしていますが、「お金を使うことができない物事があるの。洗濯物をホテルにお願いすることはできないわ。たとえ、数週間そのホテルに滞在するのだとしても。靴下を洗うのに6ドルは払えない。洗面所で自分で洗う」とコメント。さらに「子供たちと飛行機に乗るときはエコノミークラスよ。自分でお金を稼ぐまではそういうものでしょう」と語っています。
ナオミは14歳の時、オーストラリア・シドニーに引っ越し、そこで演技学校に通い、すぐにCMやオーストラリアのテレビドラマなどで活躍するように。そして25歳の時、ハリウッドにわたるも、映画『マルホランド・ドライブ』でデヴィッド・リンチ監督に見いだされるまで、苦難の時代を過ごしたことでも有名。そうした金銭苦の経験は、決して忘れられない強烈な経験となっているようです。