サラ・ジェシカ・パーカーが4日に放送されたラジオ番組NPRの『Fresh Air』で、とてもビッグな映画スターが撮影現場で“不適切なふるまい”をし、そのせいでその仕事を辞める寸前だったことを明かしました。
『People』によると、サラ・ジェシカは、そのビッグスターの名前、作品名は明かさなかったけれど、過去に、共演俳優による「不適切なだけではなく、おそらく契約上の義務にも則っていなかった振る舞い」を報告するためにエージェントに電話したことを告白。
その共演俳優について「私が感じたその人の本性は、扇動者よ。大人ですごくビッグな映画スターだった。彼はもう焼き上がってた、彼のパーソナリティーのことだけど。もう出来上がっていたのよ。彼はもう形作られた人だった。それは変わらなかったでしょうね」と語っており、かなり年上で、すでに一定のイメージがあり、周囲の人々にも影響を及ぼすタイプの人だったよう。
一方、サラ・ジェシカから報告を受けたエージェントはすぐに行動に行動を開始。関係者に対し、「もしその不適切な行動が続くなら、すでにサラ・ジェシカに撮影していた都市からの片道切符はおくってあるし、彼女は二度と戻らない」と、一切のためらいなく、サラ・ジェシカにその仕事をやめさせる旨の警告を発したのだとか。
幸い、それに対する反応も迅速だったそうで、「数時間以内にすべてが変わったの。完全に快適というわけじゃなかったけど、もう何も恥ずかしがる必要はなくなったし、起こりうる会話を心配する必要もなくなった。私や私の体型に関するジョークを聞く必要もなくなった。すべての男性たちが、やめたのよ」と振り返ったサラ・ジェシカ。以来、撮影現場がよりよく安心できるようになったそうで、「おかげでやりたい仕事を続けることができた」とのこと。
ただ、これはサラ・ジェシカがキャリアを通じて経験した、数え切れないくらいの男性たちによる不適切な振る舞いの一例。サラ・ジェシカ自身は、#MeTooムーブメントやハーヴェイ・ワインスタインのスキャンダルが、自分の体験を振り返るきっかけとなったと語っています。
その際、サラ・ジェシカ自身がいちばん驚いたのが、自分の方が重要な役柄を演じていた時でも、共演俳優の不適切な行動を糾弾するパワーがあると感じていなかったということ。その理由を「“ノー”という言葉を言うことで、仕事、居場所を脅かすのではないかという心配があった」というサラ・ジェシカ。当時は、ノーという代わりに「これを続けるなら、みんなにあなたが次の選挙でジョージ・ブッシュに投票するって言うわよ」みたいなジョークで対抗したりしていたそう。しかし、#MeTooムーブメントをきっかけに、こうして自らの体験を明かし、必要ならば「ノー」と言う決心を固めたに違いありません。