昨年10月にベンチャー・キャピタリストのジョシュア・クシュナーと結婚したカーリー・クロスが英国版『Vogue』誌でユダヤ教への改宗やトランプファミリーのことなどを語りました。

先月、結婚パーティーを開催したカーリー・クロスとジョシュア・クシュナー。Karlie Kloss Instagram
ユダヤ教への改宗は自分の決断
なんといってもカーリーにとって大きな変化だったのは、ユダヤ教徒であるジョシュアと結婚するにあたり、ユダヤ教に改宗したこと。改宗についてカーリーは、「他の誰かのために自分の一部を変えることは弱さと思われがちだけど、実際のところ、弱さはまったく必要なくて、より強く、自分を愛し、立ち直りが早いことが求められるの。簡単なことではなかったわ」と振り返りました。
さらに「この決断は、単にジョシュを愛しているだけでは不十分だった。これは私の人生。私は独立した強い女性なの。何年もかけて学び、家族、友人と話し合い、自己分析した結果、ユダヤ教を私の人生に受け入れることに決めた。そして結婚相手に選んだ男性と将来を計画し始めたの」とユダヤ教への改宗は自分で決めたことだと強調。
それにより、日常生活にも大きな変化が! ユダヤ教では金曜日の日没から土曜日の夕暮れまでは、安息日のため、デジタル世界ともつながってはいけないのだとか。まる一日もスマホにも触らないなんて、何をしたらいいのかわからない……と思ってしまいますが、カーリーはこの習慣も気に入っている様子。「心を落ち着けるために瞑想をする人もいれば、エクササイズをする人もいる。みんなそれぞれの方法があって、私にとってはそれが安息日。安息日は人生に大きな意味をもたらしてくれた。本物の世界とつながる機会をくれたのよ」と、デジタルデトックスにより、心が落ちつく1日になっているもよう。
政治面は変わらないことを選んだ
さらに、ジョシュアの兄ジャレッド・クシュナーはイヴァンカ・トランプと結婚しており、トランプ大統領の大統領上級顧問を務めていることから、熱心な民主党支持者であるカーリーとジョシュアは政治面でも注目を集めることに。
ジョシュアと付き合い始めた時、カーリーは19歳で、当時はまさかトランプ氏が大統領になるとは誰も思っていなかった頃。宗教については納得し、変化を受け入れたカーリーですが、政治的な価値観についてはそうはいかなかったようで、「大変よ。でも私と夫とシェアしている価値観、自分たちが育ち、人生を導いてくれたリベラルな価値観に集中することを選んでる」と、政治的にはこれまでと変わらず、トランプ家とは距離をおいていることを明言。
ヴィクトリアズ・シークレットの仕事を辞めた理由
また、カーリーはこれまで語っていなかったヴィクトリアズ・シークレットの仕事をやめた理由についても発言。そのきっかけとなったのは、2015年にニューヨーク大学に入学し、フェミニズムの歴史を学んだことで、「ヴィクトリアズ・シークレットの仕事をすることは、私自身と私が世界の若い女性に対して伝えたいメッセージ、美しいとは何か、を反映していないと思ったから」と告白しています。
さらに「これは、フェミニストとして、どの会社の仕事をするか、どんなイメージを世界に発信するか自分で決めて、自分の物語を語ることを始めた重要な瞬間だった」。「10代、20代のはじめ頃は、何かをやりたくないと言ったら仕事やポジションを失うんじゃないかって恐れてた。でも、仕事はなくならなかったし、自分のパワーを使うほど仲間たちからリスペクトされ、自分に自信が持てるようになった」と、しっかり学んだうえで、自分の意見、考えを仕事に反映させる大切さも説いているカーリー。
すでに、モデルの仕事以外にもテレビ番組『プロジェクト・ランウェイ』の司会、そして若い女性向けのコーディングキャンプ「Kode with Klossy」を主催するなど大忙しですが、「私はすごく野心的でやる気いっぱい。実行したいビッグなことがたくさんあるの」とも語っているカーリー。今後、どんなことをやってくれるのか楽しみです。