24日、音楽だけでなく大胆なファッションでも大注目を集めているカーディ・Bが、そのスタイルを一緒に作りあげたスタイリスト、コリン・カーターの仕事を称えるイベントに登場。『The Hollywood Reporter』によると、カーディはそこで行われたディスカッションで、会場に集まったスタイリストの人々に向けて、自身の経験を踏まえたビジネスアドバイスを語ったそう。
予算を把握すること
「予算を知るの。あなたは担当するアーティストを知る必要があるわ。あなたのイットガール、イットガイが、月に5000〜1万ドルぐらい稼いでいるとか、知っておく必要がある。彼らをスタイリングするのに8000、9000ドルもチャージしようと思わないで。現実的になるのよ。このスタイリストがこれだけ請求しているんだから、私も……とはならない。あなたは彼らじゃないんだから」と、担当するアーティストの懐具合を知ることの重要さを強調。そして予算のなかでアーティストとスタイリストが協力してスタイルを作りあげることをアドバイス。「スタイリストに10万ドルとか払える人もいるけれど、私にはそんな予算はない。だからコリンと私は一緒に作りあげたのよ」。
顧客のご機嫌取りはしない
一緒にスタイルを作りあげてきたカーディとコリンですが、意見が一致しないときもあるそう。「時には、アーティストに何かを着るよう説得しなきゃいけないわ。彼らは服に合わないシューズを履きたがったりするから。すべてが台なしになるかも知れない。だからゆっくり、確実に、なぜこれらのシューズをこの服、ヘアに合わせるかを説得するの」「あなたのアーティストを喜ばせようとするのはやめて、ウソをつくのよ。似合うって!」と、ご機嫌とりはNGであることを明言。カーディ自身もあるタイプのものばかり身につけたがるクセがあるそう。そういうときはふたりでディベートするのだとか。コリンは「エゴはないが、時々、僕らはお互いのヴィジョンを否定し合うよ」と語ったとか。
時には自腹で服に投資するのも必要
「時にはあなたのアーティストに言う必要があるわ。“少しお金を使うべきだ”って」と語ったカーディ。「初めてBETアワードに出席したとき、私が着ていた「Givenchy」のスーツは5〜6000ドルした」とメジャーなデザイナーから初めて認識されるために、自腹でデザイナーの服を買った経験も明らかに。「アーティストに“大金だっていうことはわかってる。でもここでお金を使うことで彼らがあなたに気づく。少しずつ知られるようになる”って言うのよ」。
最初は小さなチャンスから
カーディ、コリンともにファッション界から受け入れられるのには時間がかかったことを認めています。「私たちは、“一体いつになったらファッションショーに招待されるの?”“いつ、フロントロウに座るのかしら?”と思ったものよ」と振り返ったカーディ。さらに、最初に招待してくれるのは新人やマイナーなブランドであるよう。「覚えておいて。ファッションウィークで新人デザイナーから招待されるかもしれない。その時、小規模だわ、誰?、知らないわって思うでしょうけど、出席するのよ。そしておしゃれして、期待に応えるのよ」と、どんな小さな機会でも、おしゃれに装いアピールすることの大切さを強調。
やり続けることが大事
ブレイク前は、誰も服を貸してくれなかったというカーディ。しかし、「本当にビッグなアーティストになれても、有名なブランドからは服を借りれないこともあるわ。スタイルがないからって」と、有名だから何でも借りられるわけでもないことを明言。「いちばんホットなアーティストになっても、彼らはスタイルがないからって服を貸したがらない。だからあなたは証明しつづけなければいけないの。スタイルがあるってことを。私たちは一緒に作った。みんなも自分たちでリッチに、アイコニックに、自分たちのルックになるのよ」。
スタイリストのお祝いイベントだったため、トークはファッション寄りになっていますが、ストリッパーから大人気ラッパーに成り上がったカーディらしいリアルな発言は、どんな仕事にも参考になるアドバイスといえそう!