「アベンジャーズ」シリーズの悪役ロキで世界的にブレイクしたトム・ヒドルストンが、ロキ役に抜擢されたきっかけを語りました。
『Hollywood Reporter』誌にトムはロキを演じたことについて、「人生を変える影響があった。ほぼアクシデントだったんだ。ケネス・ブラナーがロンドンの劇場でシェイクスピア作品に出演していた僕を見て、BBCのテレビシリーズ『刑事ヴァランダー』で共演しようって言ってくれて。それから僕たちはウエストエンドでチェーホフ作品で共演した。そして彼が最初の『マイティ・ソー』でロキに僕をキャスティングしてくれたんだ。だから、僕たちは違うメディアでほぼ12カ月間、ずっと一緒に過ごしていたことになる」と、『マイティ・ソー』の監督を務めた名優ケネス・ブラナーとの出会いがキャリアに重要な影響を与えたことを明かしました。
どうやら、アクシデントといのは謙遜で、ケネスから才能を見込まれていた様子のトム。ケネスからどうやって学んだかを聞かれると、「彼を間近で見ることだ。彼が撮影の準備をして、実行して、パフォーマンスする様子をね。彼は常に僕を対等に扱ってくれた。そうした経験を経て、たくさんのことを学んだよ。それから僕は彼がデレク・ジャコビとアンソニー・ホプキンスを尊敬していることがわかったんだ。ロキを初めて演じた時、アンソニー・ホプキンスは僕の父親を演じてて、彼はリチャード・バートンを尊敬していることを教えてくれた。それで、クリエイティブ業界は常に、インスピレーションとイマジネーションのフィードバックのループなんだとわかった」と、名優には影響を与えた名優がいるというループがあることを明かしています。
そして、トム自身も今や俳優たちから「どうやってオーディションの準備をするのですか?」とか、俳優としての日々の過ごし方について、「長い撮影の後、どうやって自分を回復させますか?」「インスピレーションはどこから得ますか?「どうやって進化し続けていますか?」などの質問を受けるのだそう。「実際、それらは知る必要があるし、僕はケネス・ブラナーから学んだ。朝一番で脚本と取り組む彼を見る。活力が与えられたよ。彼はいつもストーリーを明確にしようとしていた。彼にとってはストーリーがすべてで、エゴではない」と、何ごともストーリーが最優先という姿勢を学んだことを明かしています。