ロバート・レッドフォードの引退作『さらば愛しきアウトロー』で、レッドフォード演じる強盗犯フォレスト・タッカーの仲間のひとり、ウォラー役を演じるトム・ウェイツの場面写真が届きました。
世界的なシンガーソングライターとして知られ、グラミー賞に7度ノミネート、2度受賞し、2011年にはロックの殿堂入りを果たしているトム・ウェイツ。その個性的なキャラクターを活かして俳優としても活躍しており、ジム・ジャームッシュ監督の『ダウン・バイ・ロー』や、『黄昏に燃えて』、『ショート・カッツ』、『Dr.パルナサスの鏡』、『セブン・サイコパス』など数々の個性的な監督たちの作品に出演しています。
本作出演のオファーを受けたトム・ウェイツは、「まるで、現代版のウェスタン映画みたいだ。デヴィッドは脚本家として確かな目、耳、そして『言葉』を持っている。しかも、共演者はレッドフォード、スペイセク、グローヴァーと素晴らしい俳優ばかりだよ。まるで、パーティーの出席者を聞いて、そのたびに感動しているみたいな気分だ。ともかくキャスティングが最高なんだ」とロウリーの脚本と出演者たちにすっかり心酔したことを振り返ります。
自身が演じるウォラー役については「フォレストに比べて、より典型的な犯罪者のタイプだ。あまり恵まれた境遇じゃない。10年間刑務所にいて、多くの過ちを犯した。自分の居場所が社会になかったんだよ。フォレストとは、ずっと一緒に組んでいたんだ。フォレストは冷静沈着だったから、ギャングのリーダーになれたのさ」と社会から外れてしまったタイプのアウトローであることを冷静に分析しています。
今回解禁されたのは、まず銀行強盗のシーンでタッカー(ロバート・レッドフォード)の背後から、ブラックのスーツで獲物を狙うような鋭い視線で緊張感が伝わってくる場面。
建物の屋上で地図を片手にタッカーと次の銀行強盗の計画を企ているシーンのオフショット。レッドフォードからは「トムの音楽のファンだったんだ。共演できるなんて神の恵みだと思った。後が怖いね。(笑)」と共演の喜びのコメントも届いています。
シボレーのクラシックカーに肘をかけ遠くを見つめるワイルドなショット。モデル並みにキマっています。
ロウリー監督と会話している場面。監督からは「彼は文句なしに、私たちのヒーロー」とリスペクトされ、映画界からも愛されているトム・ウェイツ。
音楽界の“酔いどれ詩人”が演じるアウトローな演技にも期待がたかまります。
『さらば愛しきアウトロー』
7月12日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
配給:ロングライド
Photo by Eric Zachanowich. © 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved