8日、ロサンゼルスにて名作ホラー映画『チャイルド・プレイ』を基に、現代の最新AI技術を搭載した殺人人形の恐怖を描いた現代版『チャイルド・プレイ』の記者会見が開催されました。
会見には主人公アンディ役のガブリエル・ベイトマン、アンディの母役オーブリー・プラザ、事件を捜査する刑事役のブライアン・タイリー・ヘンリー、チャッキーの声を演じたマーク・ハミル、そしてホラー映画界の新星ラース・クレヴバーグ監督が出席しました。
アンディを演じたガブリエルは、「(現場には)異なる目的のために、複数のアニマトロニクスの(チャッキー)人形があって、顔の表情を作ったり、動かすことが出来た。だから、テニスボールとかテープの切れ端とかを相手にするのではなく、なにかを相手に芝居出来たのはとても助けになった」とチャッキーとの共演の撮影方法を明らかに。
アンディの母を演じたオーブリーは、「脚本読んだ時、実際、若い母親を演じるというアイディアにとても興奮したわ。なぜなら、現実でも、私の母は若い母親だった。彼女は20歳の時に私を産んだの。そして、脚本の中にあるキャラクターたち(母と息子)の間の年齢差は、私の母と私の年齢差と全く同じだった。だから、私はそのキャラクターと多くのコネクションを見つけられたの」と、自身の親子関係が役作りに及ぼした影響を語りました。
この不気味な事件を担当することになる刑事役ブライアン・タイリー・ヘンリーは、現場では「チャイルド・プレイ」博士と言われるほどのシリーズの大ファン、「チャッキーは僕のお気に入り(ホラー映画)の一つだった。なぜなら、それが公開された時、僕はまだ子供だった。ほとんどのホラー映画は、大人がやられるというものだったけど、(その作品では標的は)オモチャを持っている子供だった。子供にはオモチャは重要だ」と、溢れんばかりのシリーズ愛をアピール。
監督のラース・クレヴバーグは、「(最近は)昔のハリウッド映画がたくさんリメイクされて戻ってきているね。僕にとって80年代のアンブリン作品は、今でも大きな意味がある。困っている人たち、労働者階級の人たちがなにかマジカルなものを経験し、なにか新しい存在や友人と関係を築いていくんだ。そして、そういったことを通して、彼らの感情面での絆が生まれる。僕はこの脚本を読んでいて、「E.T.」に通じるものをたくさん見つけた。でも、それをそのままコピーしたようなものは決してやりたくない。僕が子供のときに大きな意味を持っていた映画に関して、なぜ自分がそれらが大好きかその理由がなにかを知るきだと感じた。(この作品は)少し80年代っぽい。でもそれは主に、アンディとチャッキー、彼らの間の関係を描写することに関してだよ」と、80年代のスピルバーグ監督の名作との関連を語りながら、本作で描かれるAI技術などがもたらすチャッキーの恐怖の根底にある、普遍的なドラマ性に自信をのぞかせました。
チャッキーの声を務めたマーク・ハミルは、現代版のチャッキーについて、「僕は、(チャッキーの声で)重要な要素はオリジナルと違ったものになっていることだと思った。(88年版は)大好きだった。僕はブラッド・ドウーリフ(88年版チャッキーの声)の解釈の大ファンだよ。でもこの作品では、チャッキーには違うオリジンがある。それは連続殺人犯の魂じゃない。彼は本当にイノセントな子供のようなんだよ。自分の周りで起きていることをただ学んでいるんだよ」と、本作の持つオリジナリティについて語りました。
『チャイルド・プレイ』
7月19日(金)、全国公開
配給:東和ピクチャーズ
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