アメリカで最も有名な90歳の現役セックス・セラピストの波瀾万丈な人生を描いたドキュメンタリー。『Ask Dr. Ruth(原題)』が邦題『おしえて!ドクター・ルース』として、8月30日より全国公開されます。
1981年ニューヨーク、日曜深夜、ラジオから流れるトーク番組「セクシュアリー・スピーキング」に人々は夢中になりました。誰も教えてくれない性のお悩みをズバリと解決するドクター・ルース。身長140センチ、ドイツ訛りの彼女は、そのチャーミングなキャラクターで、たちまちお茶の間の人気者に。評判は全米中を駆け巡り、84年にはテレビ番組が全国ネットでスタート。一大ブームを巻き起こしました。ドクター・ルースは性の話はタブーだった時代に、エイズへの偏見をなくすべく立ち上がり、中絶問題で女性の権利向上を後押しし、LGBTQの人々に寄り添ってきました。
そんなドクター・ルースは、少女時代に家族をホロコーストで失い、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動。女性が学ぶことが難しかった時代にソルボンヌ大学で心理学、コロンビア大学院で博士号を取得し、セラピストとしての知識を深めるためコーネル大学へと進学。その間、アメリカに渡り、未知の国で英語も不十分なまま、シングルマザーとして娘を育てました。30歳の時に、3度目の結婚で最愛の夫フレッドと出会いました。自分らしく生きるために学び、恋し、戦い、働く、いつだって笑顔で前を向く“ドクター・ルース”はいかに誕生したのでしょうか。彼女の言葉には、私たちが“自分らしく生きるヒント”が詰まっています。
これまでドキュメンタリーの企画依頼を断り続けてきたルースだが、90歳になるにあたり、自身の家族に人生を語り継ぎ、アメリカ社会の性教育においての自分の役割を記録する必要があると感じ、映画化を許諾。何があっても前に進み続けるポジティブな彼女の生き様に、女性だけでなく男性も魅了されること間違いなし!
『おしえて!ドクター・ルース』
8月30日(金)、新宿ピカデリーほか全国公開
配給:ロングライド