ハリウッドを代表する名優ロバート・レッドフォードの最新作であり、俳優引退作となる、実在した伝説の銀行強盗犯を描いた『さらば愛しきアウトロー』の新たな場面写真が公開されました。
物語の舞台は1980年代初頭のテキサス州。レッドフォードが最後に演じるのは、16回の脱獄と90回以上の銀行強盗を繰り返した、実在した伝説のアウトロー。ポケットに入れた拳銃をチラリと見せるだけで、微笑みながら誰ひとり傷つけず、目的を遂げる男の名はフォレスト・タッカー、74歳。銃は使うが誰も撃たないという掟を貫き、自分が一番楽しみながら、好きなことにすべてを捧げたタッカー。その生き方に自らの映画人生を重ねたことが、レッドフォードが彼を最後の役に選んだ理由だそう。
レッドフォードがクラシカルな中折れ帽にブルーのスーツを合わせてスマートに着こなす姿。真っ先に浮かぶのは、1930年代のシカゴを舞台に、仲間を殺された詐欺師が伝説の賭博師の手を借りてマフィアに一世一代の復讐劇を仕掛ける『スティング』(73)や、同じく1930年代のメジャーリーグで、苦境に立たされながらも35才のルーキーとして復活を遂げたロイ・ホッブスの半生を描く『ナチュラル』(84)。彼らもまた、クラシカルなハットにスーツという時代を感じさせるスタイルが印象的でした。
また、本作での役どころが「銀行強盗」であるだけに、19世紀末のアメリカ南西部で名を馳せた銀行強盗の物語『明日に向かって撃て!』(69)のサンダンス・キッドの姿も連想させる。これらの名作に登場する色褪せない主人公たちと重ね合わせて、胸が熱くなるファンは多いはず!
革張りのシートにヴィンテージ感溢れる内装のクラシックカーを運転する姿。レッドフォードの出演作には多くクラシックカーが登場しており、1920年代のロングアイランドを舞台にした『華麗なるギャツビー』(74)で謎の大富豪ギャツビーが運転するゴージャスな黄色のロールスロイスや、1920 年代のアメリカを舞台に、 飛行機に魅せられた男たちの生き様を描いた『華麗なるヒコーキ野郎』(75)で勢いよく乗りこなすオープンカーも思い起こされます。
古き良きアメリカを感じさせるティアドロップ・サングラスをかけるレッドフォード。不意に組織の陰謀に巻き込まれたCIA職員の逃走劇を描くサスペンス『コンドル』(75)を彷彿とさせます。
上品なジャケットにノーネクタイで、仲間とこれからの計画について密談するかのような表情で電話する写真。
デート前と思しきキマった渋カッコイイ出で立ちで、車の前で誰かを待つ写真など、男性も女性も魅了する、レッドフォードが演じてきたクールな色男の“アウトロー”らしいシーンが切り取られています。
『さらば愛しきアウトロー』
7月12日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給:ロングライド
Photo by Eric Zachanowich. © 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved