cannes

映画

【カンヌ国際映画祭】『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』公式記者会見が開催

22日、カンヌ国際映画祭でお披露目された『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の公式記者会見が行われ、クエンティン・タランティーノ監督、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーらが出席しました。

Cannes

公式記者会見に登場したタランティーノ監督、ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ、マーゴット・ロビーら。

Q 9作目となる本作について。
クエンティン・タランティーノ(以下、QT):自分の作品をそこまで意識していたわけではないけれど、結果として今までの作品の総括のような部分も無意識的に出ていたと思う。脚本を最初に読んだうちの一人が助監督のビル・クラークなんだけど、彼は『ジャッキー・ブラウン』以降ずっと僕の助監督を務めてきて、『パルプ・フィクション』でもパーソナル・アシスタントだった人物だ。彼なしで映画を作ることは想像ができない。その彼が脚本を読むために僕の自宅に来て、なぜなら脚本は外に出さないから僕の家に来ないと読めないんだ。それはここにいるみんなもよく知っていることさ。それでビルがうちに来た時に、「これが9作目か。どんなものか?」と言ってプールサイドに行って脚本を読んで、読み終えて帰ってくると、「おいおい、9作目は今までの8作が合わさったような感じじゃないか」って言ったんだ。そういう風に考えたとこはなかったけど、確かにところどころそういった部分はあるかもしれない。

Qフランチェスカ役のロレンツァ・イッツォについて。
QT:ロレンツァとは友達だし、僕の友人のイーライ・ロスと何回か一緒に仕事した作品も見てるから、彼女がどんな女優かは知っていた。(*ロレンツァはイーライの妻でチリ出身)。違う役柄を演じた主演作も3作品くらい見てる。だからといって単に彼女に役をあげたわけではない。彼女はオーディションを受けに来たんだ。凄いのはイタリア語の台詞を覚えただけでなく、イタリア語でのフレーズを20個ほど覚えてきてたんだ 。警察に話を聞かれてるあの場面も、あれは彼女のアドリブなんだ。アドリブができるくらいイタリア語を習得してたんだ。とても驚かされたよ。それに彼女は映画の中でとても面白いキャラになってると思う。正にあの時代のイタリアンコメディーによく出てくるうようなおっちょこちょいな若手女優を見てるようで完璧だった。

Qマンソン・ファミリーについて 
QT:これだけ我々が興味をもってしまうのは、どこまでいっても、底が知れないからだと思う。僕もかなり調べ物をしたし、学術的ではないにしろ、多くの人も、この何年間の間に、本の1冊や2冊を読んだり、話題にもなったポッドキャストを聞いたり、数年に一回くらいやるテレビでの特番などを見てると思うんだ。彼があの少女たち、少年もだけど、をどのようにして自分のコントロール下におけたのかが 本当に理解を超えてる。しかも知れば知るほど、情報を集めれば集めるほど、具体的になるにつれ、何も解明されていかない 。むしろ余計に不可思議になってくるんだ。解らないからこそ、本当の意味で理解するのが不可能だからこそ、僕らは引き込まれると思うんだ。

cannes

レオナルド・ディカプリオ。

Q役柄について
レオナルド・ディカプリオ:今回の役は色んな意味で自分と重なる部分があるとすぐに思った。僕もこの業界で育ったからね。時代が変わる中、この人物はどこかその外にいて、取り残されているんだ。だからこの映画は僕にとって今の自分がいられる立場に対して強い感謝の気持ちを持つことを改めてさせてくれた。リックという人物は急に自分の苦しみと戦かうことになる。自信を保つ ことや、仕事を繋ぐことに必死なんだ。僕は業界人の友人が多いから彼の気持ちが分かるし、こういう機会をもらってどれだけ自分が恵まれているかも分かっているから、それに対しては感謝の気持ちしかない。

Q監督について
レオナルド:リックは最高にいい俳優に決まってるだろ。いや、でも、あなたの先ほどの質問と合わせてクエンティンの独特な作業の進め方について答えるならば、 映画史だけでなく、音楽やテレビを含めこれだけの総合的な知識を持った人物は世界でも数少ないと思う。まるでコンピューターのデータベースにアクセスしてるみたいだ。その知識の泉は計り知れないし、どんどん湧き出てくる。この映画はある意味、自分たちのいるこの業界に対するラブ・ストーリーを描いてるんだと思う。そしてその作品の主役に2人の異端者を置いた。60年代がやってきて、業界に置いてけぼりを食らった二人を。このテーブルに座ってる全員も一時は業界の異端者だと感じたことがあると思うけど、この映画は監督の業界に対するラブレターでもあるし、敬愛する人たちへの感謝を表したものなんだと思う。僕らはラルフ・ミーカー、エディ・バーンズ、タイ・ハーデンなどの作品を勉強してきた。監督の中で芸術的な観点でその仕事ぶりを尊敬し、映画やテレビの世界に多大なる貢献をしてきた人物たちだ。僕にとってもそういった部分が色んな意味で一番感動した。監督にしてみたら原点回帰なのかな。他にどう言っていいのか分からないけど、幸運にも僕らが仕事をさせてもらってるこの業界に対するラブレターなんだと思う。

cannes

ブラッド・ピット。

Q作中の人物たちについて
ブラッド・ピット:監督が作り上げたリックとクリフというふたりは、ひとりの人物にも思える。最終的には“受け入れる”ということなんだ。自分の立場や人生への受け入れ 、周りや環境、壁や悩みを受け入れること。リックという人物は時々笑えてしまうくらいそれらに振り回され、物足りなさを感じ、人生は自分に対して厳しいと思っている。そしてここにいる仲間のレオは人物が崩壊する瞬間を今まで見たことがないくらいの素晴らしい演技で表現してみせた。一方クリフという人物は、その段階を通り越し、自分の身の程を受け入れ、平然とした心持ちで、くるもの拒まず、なるようになると分かっているんだ。だから僕にとってこの映画は受け入れるということがテーマなんだ。

Q映画の時代背景に関して
ブラッド:あの時代、マンソン事件が起こった1969年は、それまでフリーラブのムーブメントがあったり、希望に満ち溢れ、新しいアイデアがどんどん出て来てて、シネマも新しく変わろうとしていた時代だ。そしてあの出来事が起き、シャロンや他の人の悲劇的な犠牲があった。なぜ人々が恐怖を覚え、今でも取り上げられるかというと、人間の闇の部分を見つめることとなる暗く悲しい極めて重要な出来事だからで、何か純粋さが失われた瞬間だった。そしてこの映画はそれを素晴らしい形で表している。
cannes

Q役作りについて
マーゴット・ロビー:調べ物もいっぱいしたし、見れるものや読めるものは全てしたわ。でも同時に、役者の仕事は自分の役がストーリーの中でどのような役割を果たしているのかを理解するのが大事なんだと思う。だからより重要なのは、なぜこの人物が物語の中に存在してるかなの。早い段階で監督は私に言ったわ。“彼女は物語の心臓(あるいは鼓動)だ”と。私の目から見て彼女は一筋の光だった。だから私は光でありたいと思った。それが私の仕事であり物語に対する役割であると思った。それを表現することが、多くの人が この世界においてまぶしい光のような存在だったと語る、本物のシャロン・テートの追悼にもなると思った。

Q本作に取り組むにあたって
マーゴット:他の役とのやり取りなどを通して自分の役の理解を深めることが多いけれど、今回のように自分自身で役に向き合う時間をこれほどもらったのはあまりないことだった。役者としてそれはとても興味深い経験だった。それをさせてもらったことに感謝してるし、表現したかったものが表現できたと思うからよかったわ。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
8月30日(金) 全国ロードショー 
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

kendalljennerケンダル・ジェンナー、カンヌで美ビキニ&「ジャンバティスタ・ヴァリ×H&M」をお披露目前のページ

豪華スターが次々に登場! 『カーライル ニューヨークが恋したホテル』次のページcarlyle

ピックアップ記事

  1. ウィル・スミス、新挑戦は喜び 『ブライト』記者会見
  2. アツ〜女の戦いからコメディまで! 8月のHuluラインナップ
  3. ノーマン・リーダス、恋人ダイアン・クルーガーのお誕生日をおもしろツーショットでお…
  4. 【速報】フェリシティ・ジョーンズが来日! 
  5. J・J・エイブラムス、Netflixと超極秘の怪しいミーティングをした

関連記事

  1. 映画

    レディー・ガガ 、ベネチアに降臨! スクリーンで完全復活

    1日、イタリアで開催中のベネチア国際映画祭で『アリー/ スター誕生』の…

  2. onward

    映画

    内気な少年イアンと陽気な兄バーリーの冒険と絆を描いた感動作『2分の1の魔法』日本公開日が決定

    新型コロナウイルスの影響により公開が延期されていたディズニー&ピクサー…

  3. the peanut butter falcon

    映画

    SXSW映画祭観客賞受賞『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』予告編が解禁

    2019年4月に開催されたSXSW映画祭で観客賞を受賞した『ザ・ピーナ…

  4. anna

    映画

    リュック・ベッソン監督によるヒロイン・アクション最新作『ANNA/アナ』、リアルかつ壮絶なアクション…

    リュック・ベッソン監督が『ニキータ』『レオン』『LUCY/ルーシー』に…

  5. 映画

    この夏、海で泳げなくなる? 『MEG ザ・モンスター』最新予告が解禁

    200万年前に実在した超巨大ザメ、メガロドン通称<MEG>が現代に甦る…

  6. 映画

    音を立てたら終わりなのに陣痛!! 映画『クワイエット・プレイス』日本版特報解禁

    エミリー・ブラント主演、夫のジョン・クラシンスキーが監督・共演したサバ…

最近の記事

  1. home edit
  2. tenet
  3. liam gallagher
  4. savege X Fenty
  5. wonder boys
  6. brad pitt jen aniston
  7. hulu
  8. good boys
  9. dolittle
  10. NO TIME TO DIE

ピックアップ記事

  1. TENET
  2. the beckhams
  3. westworld
  4. tgc
  5. 五島の椿

特集記事

  1. home edit
  2. the one and only ivan
  1. 映画

    「クイーンを演じて、自由になれた」『ボヘミアン・ラプソディ』記者会見
  2. 映画

    音を立てたら、即死のサバイバルホラー 『クワイエット・プレイス(原題)』NYプレ…
  3. 映画

    『ジュラシック・ワールド/炎の王国』スペインプレミア開催! クリス・プラット来日…
  4. News

    レディー・ガガ、米大統領選挙への投票を訴えつつゴージャスに帰国の途へ
  5. Katy Perry Instagram

    News

    任期終了を控えたオバマ大統領へ、多くのセレブが感謝のメッセージ
PAGE TOP