第30回東京国際映画祭コンペティション部門で『さようなら、ニック』のタイトルで上映され大絶賛された『FORGET ABOUT NICK』が、『ニューヨーク 最高の訳あり物件』の邦題で、6月29日(土)より公開されることが決定。
マンハッタンの超高級アパートメントに暮らすモデルのジェイドは、デザイナーとして華々しいデビューを企画していたが、スポンサーでもある夫ニックに突然離婚を告げられてしまいます。さらに、傷心の彼女のもとに夫の前妻であるマリアが転がり込んできて、慰謝料として残された部屋の所有権を巡ってふたりのおかしな共同生活が始まることに……。同じ男と結婚したこと以外は、ファッションもライフスタイルも性格も、すべてが正反対のジェイドとマリアのプライドとこの先の人生をかけた闘いがいま、幕を上げます。
突然夫に離婚を告げられてしまうジェイド役を、ドラマシリーズ『ウエストワールド』のイングリッド・ボルゾ・ベルタル、前妻マリア役をカッチャ・リーマンがそれぞれ務め、好対照なふたりを熱演。ニック役を、2014年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『雪の轍』のハルク・ビルギナーが務め、どこか憎めない愛すべきダメ男を好演しています。
ポスタービジュアルでは、エンパイア・ステート・ビルなどニューヨークの高層ビル群を見渡せる、問題の超高級アパートメントの一室の窓の前で、ジェイドとマリアが不敵な笑みを浮かべ互いに見つめ合い、静かに火花を散らしています。さらにその間には、まるで品定めをするように腕を組みふたりを見上げるニックが描かれ、「女の人生はワケありほど価値が上がる」という意味深なコピーが浮かびます。
予告編では、夫に突然別れを告げられたうえ、前妻のマリアが家に転がり込んできたことに困惑し、仕事も思うようにいかず怒りや悲しみがこみ上げるジェイドの姿が描かれます。モデル、デザイナーとしてキャリアを積んできたジェイドとは対照的に、マリアは家庭的で料理上手。ジェイドに夫を奪われ、ドイツでシングルマザーとして子育てをしてきましたが、これを機に再びニューヨークに戻ってきます。さらにマリアが1人娘と孫をアパートメントに招きいれ、共に暮らしていくなかで、ふたりはぶつかり合いながらも本音を語り合い、やがて不思議な絆を深めていくように……。
「女の幸せとは?」「マリアが現れた本当の目的とは?」「ふたりが仕掛けた驚きの仕返しとは? <訳あり>なふたりの人生と物件の行方がますます気になるセリフや問いかけが満載です。
『ニューヨーク 最高の訳あり物件』
6月29日(土)、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
配給:ギャガ
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