85歳の今も現役の最高裁判事として活躍するルース・ギンズバーグが、若き日に挑んだ男女平等裁判を描いた『ビリーブ 未来への大逆転』。監督を務めたミミ・レダーのインタビュー映像解禁されました。
ミミ・レダーは、人気ドラマ『ER/緊急救命室』など、数々の人気TVドラマを手がけ、過去にはエミー賞も獲得している実力派。数々の実績を認められ、監督に抜擢された映画『ディープ・インパクト』が世界的に大ヒット。女性監督に与えられるチャンスが少なかった時代、ハリウッドの中でも希少な女性映画監督としてのキャリアをスタートさせた、女性映画監督の先駆者的存在です。しかし、実は、ルース同様に「女性だから」という理由で苦境に立たされた経験が多いのだとか。
そんな彼女が本作のメガホンをとるのはまさに運命。今回解禁されたインタビューでは、オファーが来た時のことを「あまりの感激で一瞬身がすくんだ。まるで夢のような話よ。それほど身近なテーマだったのよ」と振り返っており、脚本を読んだ際には、逆境の中でも自分の夢を実現させると同時に、男女平等や女性の人権運動のために戦う強い女性の物語を伝えなければ、と心を動かされ、ルースの物語に強く共感したのだとか。
「ルースは現代女性の先駆者よ。1950年代に23歳で法律家の道を歩み始めた。娘と夫がいるハーバード法科大学院生なんて当時は前代未聞よ。」とルース本人について語ると共に、彼女が挑んだ男女平等裁判に対して、「性差別が初めて違憲とされた裁判よ。面白いことに 女性ではなく独身男性が原告だった。この裁判に勝訴して多くの法律が変わった。世界が変わったのよ。あの闘いのおかげで現在の私たちがいる」と明かすなど、世界に影響を与え続けた一人の女性ルース・ギンズバーグを心から尊敬していることが感じられます。
自分が監督になれたのもルースのおかげ、と断言するレダー監督は、本作が公開されることで「自分にもできると観客に思ってほしい。どんな小さなことでもいい。この世界をよくするために、ルースを見習いたいものね。」と明かし、「ルースは後世のために闘った。トランプ政権によって彼女の功績が脅かされている。だから…今だからこそ必要とされる映画よ」と強く訴えています。
ルース同様、女性として、母親として、妻としての顔を持ちながら、女性映画監督としての道を歩み続けてきたレダー監督。女性であることで苦い経験をしてきた逆境をもバネにして、未来を信じ、今を変えようと立ち上がった女性ルース・ギンズバーグの勇気溢れる姿を力強く描き出しています。
『ビリーブ 未来への大逆転』
2019年3月22日 TOHOシネマズ 日比谷他 全国ロードショー
配給:ギャガ
© 2018 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.