21日、ヒュー・ジャックマンが映画『フロントランナー』の来日記者会見に登壇しました。
映画『フロントランナー』は、1988年のアメリカ大統領選挙で最有力候補だったものの、『マイアミ・ヘラルド』紙によるたったひとつのスキャンダル報道で政治生命を抹殺された天才政治家ケイリー・ハートを描いたドラマ。ハートの栄光と失脚はジャーナリズムのルールを変え、国民感情は政策より人柄を重視する価値観へと変わったと言われています。
この作品に出演したのは、ジェイソン・ライトマン監督と仕事がしたかったことに加えて、「ナゾめいていて頭が切れるゲイリー・ハートという役にチャレンジしたかった」と語ったヒュー。実は大学ではジャーナリズムを専攻していたそうで、「私はジャーナリズムにも興味がありました。1987年のこの出来事は政治家とジャーナリズムの関係を変えました。その出来事を描いたストーリーです。この出来事があったから今の時代になった。そのターニングポイントになったと思っています。次期大統領候補に、記者会見で不倫をしていますか? と聞くこと、深夜に路地裏でジャーナリストが待ちぶせするということは、この時まではあり得なかったんです」と、ストーリーにも興味があったと明言。
今も存命中の人物を演じるにあたっては、「ゲイリー・ハート本人が見た時にどう思うかも考えたし、大きな席にを感じてたくさんリサーチをした」そう。「ゲイリーは、JFKの再来と言われ、当時も今も理想趣致者で若者をインスパイアしていました。変革ができる人間だと言われていたんです。10〜15年先を見ている人物で、1980年代にスティーブ・ジョブスとガレージでランチをとって、そこでこれからはコンピューターの時代だからすべての教室にコンピューターをいれようと言っていたんです」と、ゲイリー・ハートの先見性を力説。
さらに「今、話し合うべき議論を巻き起こす作品だと思っています」と作品の持つ意味、見どころをアピールしていました。
『フロントランナー』
2月1日(金)より全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント