今年4月に行われるコーチェラ・フェス最終日のヘッドライナーとウワサされていたカニエ・ウェスト。ところが、1月3日に発表されたラインナップに彼の名前はなし。その理由が判明したようです。
米誌『Billboard』によると、カニエはラインナップ発表の数日前である1月1日に、条件が折り合わず出演しないことになったのだとか。カニエ側が出した条件というのが、フェス会場の真ん中に巨大なドームを作り、そこでパフォーマンスするというもの。そのドームをカニエは彼のセットデザイナーとともにデザインするつもりだったそう。
しかしながら、コーチェラ・フェスの親会社ゴールデンヴォイス社はカニエに、ドームを作ったらフェス会場全体の配置をすべてやり直さなければならず、広いポータブルトイレのゾーンも動かさなければならないため、開催までの4カ月でドーム建設は不可能であると回答。するとカニエはイライラした様子で、彼はポータブルトイレについて語るために時間を取られるべきではない、クリエイティブなビジョンを持つアーティストであることを表明したと言われています。情報元によると、カニエは家族とのバケーション先から電話をかけてきて、トイレ問題に対処するのがゴールデンヴォイス社の責任であると言い、電話を切ったのだとか。
そこでゴールデンヴォイス社は、まだカニエが契約にサインしていなかったので支払いも発生しないことからカニエとの交渉を打ち切ることを決断。その日のうちにSBプロジェクトのスクーター・ブラウンに連絡を取り、カニエの代わりにアリアナ・グランデがラインナップに加わったのだそう。
アリアナの出演までにはこうしたいきさつがあったとのことですが、実はカニエが直前に出演しなくなったフェスはコーチェラだけでなく、NYで行われるガバナーズ・ボールも同じくドームリクエストをプロモーターから却下されて出演しないことになったそう。
どうやら、今はかなりドームがブームになっている様子のカニエ。すでに2フェスから断られてしまいましたが、今後、彼のドーム欲を満足させられるフェスが出てくるのでしょうか? というより、自分でドームを作ってしまった方が手っ取り早そうな気もしますが、カニエがいつかドームでパフォーマンス出来るのか、注目したいと思います。