ロブ・コーエン監督が描くディザスター・パニック・ムービー『ワイルド・ストーム』のメイキング映像が解禁されました。
アメリカ西海岸に史上最大規模、カテゴリー5の巨大ハリケーンが迫り、住民たちが避難するなか、財務省の紙幣処理施設を武装集団が襲撃します。それは大災害の混乱に乗じて、6億ドルにも及ぶ現金を強奪しようという前代未聞の犯罪計画でした。施設のセキュリティを担当するケーシー(マギー・グレイス)は、最強の災害用特殊車両“ドミネーター”を操る気象学者のウィル(トビー・ケベル)とともに、悪党どもの計画を阻止すべく、猛烈な嵐と銃弾の中、決死の行動に打って出ます。
猛烈なハリケーンによる記録的な大災害の最中発生する強盗事件、しかも強奪金額たるや日本円にしておよそ600億円以上というスケール!! この作品の見所についてロブ・コーエン監督は、“アクションシーン”だと明かします。「スタントマンを使っていない。実際カメラの前で嵐を作ったんだよ。CGなどには頼ってない、本当に嵐が存在したんだ。モンスターと戦っている様な感覚を観客に味わってほしんだ」と語ると、ド迫力なアクションシーンの撮影風景と共に、手作業で嵐が作られていく瞬間が捉えられています。
武装集団のリーダー・パーキンス役を演じたラルフ・アイネソンは「観客は多くのシーンがCGだと誤解するに違いない。ロブの指示で実際に演じて撮影したと思わないだろう」と、監督の発言が事実だと証言。リアルな嵐を再現するために、叩きつけるような雨、時速160キロの風、そして連日16時間の撮影に耐えることになったと辛い経験を明かしてくれた。さらに本映像では特殊効果で大量の雨を降らせている様子や、『ワイルド・スピード』に匹敵する度肝を抜くカーアクションの撮影裏側が捉えられています。
プロ根性が光る監督は、超巨大ハリケーンを描くために『ジオストーム』、『タイタニック』などを手がけた特殊効果のスペシャリスト達と共に、どんな小さなディテールも念入りに準備したといいます。特に凝ったのは猛烈な嵐を表現する為に、一番必要な素材“大量のゴミ”。都市で発生した火山と溶岩流に立ち向かう人々の姿を描くパニック映画『ボルケーノ』(97)では、火山灰を表現する為に、再生紙の雨を降らせたという逸話があるほどパニックムービーには必要不可欠な小道具だとか。『ワイルド・ストーム』ではできるだけ多くのゴミを調達しストックしておくため、撮影地の市の協力を得て準備。川と化した道路にゴミを浮かべたり、ついさっきまで人がいたように演出するため、家の周りに置く家庭ゴミの巨大な梱がたくさん用意されました。そしてもちろん、環境意識の高いクルーは、撮影後にすべてのゴミを片付けたそうです。
『ワイルド・ストーム』
2019年1月4日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー!
配給:クロックワークス
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