3日、映画『ファースト・マン』の記者会見が行われ、主演のライアン・レイノルズとデイミアン・チャゼル監督が登壇しました。
『ファースト・マン』は、人類で初めて月面に降り立ったアポロ11号船長ニール・アームストロングの人生を描いた物語。実は『ラ・ラ・ランド』より前に企画されていた作品なのだそう。チャゼル監督は「原作を読んだ時、映画『セッション』の頃からのテーマ「人はゴールを追求するために、どのくらい代償を払うのか?」の延長線上にあると思ったのです。しかし、ライアンと準備を進めるうちに、ニールと妻ジャネットの関係など家族の物語伝えたいという気持ちになりました」と、この作品を作ったきっかけ、製作の裏側を明かしました。
ニール・アームストロングを演じたライアンは、「ニールの妻ジャネットさんと、彼女が亡くなる前に会うことができました。他にもニールの妹さん、息子さん、そして同僚、知人たちに会い、話を聞けたことは本当にラッキーでした。多くの方が協力してくれました」と役作りのため、ニールを知る大勢の人々を取材したことを明かしていました。
その後、記者会見には宇宙飛行士の山崎直子さん、先日、月周回旅行へのプロジェクトを発表した株式会社ZOZO代表取締役、前澤友作さんが登壇。山崎さんは「アポロ11号の中の機械がちょっと古めかしいところなど、とてもリアル」と太鼓判。前澤さんは「宇宙船のボタンを押す音、着地したハッチが開く音など、細かな情報がリアルに描かれています。トラブルや事故も描かれていて、一緒に映画を見たスタッフのなかには、僕が宇宙に行くことを“不安だ”という人もいました。僕はそういうことも起きるだろうと覚悟して見たので、怖いよりワクワクしています」とコメント。
そんななか、月に行ってみたい? と聞かれたチャゼル監督は「わからないですね。作品を作っている間、60年代当時の大変さを知ることになったので。子どもの頃、知っていたのは栄光、楽しい部分だけ。作品を作ることでいろいろ大変なことを知った。だから、月に行くかと聞かれたら、映画を作る前より今の方がためらう気持ちは大きくなりました」と回答。
一方、ライアンは「映画では実際に宇宙服を着たり、精巧に作られた宇宙船に乗ったりして撮影はとても楽しかった。でもそれ以上に気分がよかったのはデイミアンが“カット”と言ったとき。セットだけど、そこから宇宙船から地球に降り立た時だった。やっぱり自分は地球にいたいと思うので、山崎さんや前澤さんの勇気を讃えます。私は地上からみなさんを応援します」と、語っていました。
『ファースト・マン』
2019年2月8日(金)全国ロードショー!
配給:東宝東和
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