今年のヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショーが数日後に迫るなか、ジゼル・ブンチェンがヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルをやめた理由を『People』が伝えています。
ジゼルがそれを明かしているのは10月に発売された著書『Lessons:My Path to a Meaningful Life(原題)』のなかでのこと。1999年に19歳でヴィクトリアズ・シークレットと契約したジゼルですが、「その頃、私はファッションモデルでヴィクトリアズ・シークレットはカタログ会社だった。1999年、その2つには大きな隔たりがあった」と振り返っているそう。
しかし、「ヴィクトリアズ・シークレット」と契約したことで経済的に安定したので、最初の5年はすごくハッピーだったというジゼル。当時、年収の80%がヴィクトリアズ・シークレットからのギャラだったそうで、初めての契約更新の時は、喜んで2年間の契約にサインしたとか。
しかし、徐々にジゼルに心境の変化が。「最初の5年間は、ランジェリーでモデルをすることに居心地のよさを感じていたけれど、時間が経つにつれてビキニやソング(Tバック)だけでランウェイを歩いて写真を撮られることに落ち着かなくなってきた」「テイルやケープ、ウィングとか、何かカバーするものをちょうだいという感じだった」と振り返っています。
そのため、2006年に再び契約更新の時期が来たときは、悩んでしまったそう。「ヴィクトリアズ・シークレットが与えてくれた機会、経済的な安定にはとても感謝している。でも私は人生において違う地点にいた。このままヴィクトリアズ・シークレットの仕事を続けたいのかわからなかった」。
ヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルの仕事は、年1回のショーだけでなく、広告撮影、ストアオープニングへの出席、テレビ出演、撮影のための移動などかなり忙しいことで知られています。
そして、ジゼルは数カ月悩んだ末に最後はくじで決めたのだとか。
ジゼルが行ったくじとは、YESと書いた紙とNOと書いた紙をくしゃくしゃにしてティーカップにいれて、「どちらの紙でも私が選んだものが最高で正しい決断」と言い聞かせ、目をつぶってどちらかを選ぶというもの。
その結果は、すでにご存じの通り。「NO」を引いたジゼルは2007年にヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルを卒業し、今に至ります。その時、くじの結果に「ホッとした」というジゼルは、「NOは無意識のうちに求めていた決断だった」「私のボディが聞きたかった答えだった」と書いており、今も正しい決断だったと信じているそう。
さらにヴィクトリアズ・シークレットの仕事をしたことは、キャリアにおいて大きなことだったけれど、ジゼルの人生にも大きな影響があったとか。
というのも、ヴィクトリアズ・シークレットのチーフ・クリエイティブ・オフィサーで、ジゼルの友人でもあるエド・ラゼックが、その後、ジゼルとトム・ブレイディとのブラインドデートをセッティングした人物だからで、ふたりは2009年に結婚。ジゼルはベンジャミン君、ヴィヴィアンちゃんを出産し、トムと前の恋人ブリジット・モイナハンとの間に生まれたジャック君を含めて、幸せなファミリーを築いています。