昨年10月、元顧問弁護士とその弁護士事務所を訴えたジョニー・デップ。このたび意義ある勝利をおさめたそう。
昨年10月、元顧問弁護士のジェイク・ブルームと彼の事務所が、契約書もなしに成功報酬として3000万ドル以上をだまし取ったとして訴えたジョニー。これに対し、ブルーム氏側は12月に、ジョニーが弁護士費用を払うことができず、書面がない契約を破ったと反訴していました。
米誌『Variety』によると、この公判が28日、ロサンゼルス上級裁判所で行われ、テリー・グリーン判事はカリフォルニア法において、契約は書面で行われなければならないとし、ジョニーとブルーム弁護士との契約は無効との判決を下したとか。
グリーン判事は「エンターテイメント業界の人々のための特別なルールはありません。なぜ書面にしなかったんです? なにか契約の記録を残さしておけば、法廷で争うことにならなかったでしょう?」と述べたとか。
さらにグリーン判事は「私はショービズファミリーに育ち、ショービズ界の人々が自分たちは異なる世界に住んでいると思っていることを知っています。でも違います。彼らは違う世界に住んでいるのではないんです」と語り、ジョニーのキャリアの浮き沈みが、ジョニーの収入に基づく弁護士費用の取り決めが推測に基づく性質であることを強調していると主張。「私はショービズに関心がありません。映画もめったにみませんが、原告が誰かは知っています。彼のキャリアにアップダウンがあったということ以外、彼について多くを語ることはできません。18年前、高いときは高く、低いときは低いことを誰がわかっていたでしょう」と語ったそう。
この件は5月6日に裁判が行われる予定で、ブルーム氏側が不服申し立てをするとも見られているけれど、ハリウッドでは多くの契約が書類より握手(口頭)に基づくものが多いため、このグリーン判事の決定がハリウッドにおける法律関係に重大な影響を及ぼす可能性が大きいと見られているそう。
アメリカは契約社会と言われていますが、エンタメ界では契約書なしで口約束で済んでいることが多いというのは超意外。昨年からの裁判で財産がなくなったことや、浪費生活ぶりが明かされたりといろいろイメージダウンが多かったジョニーですが、この裁判を通じてセレブ界の契約の常識を変えるという偉業を成し遂げることになるかもしれません!