社会現象にもなった伝説の音楽ドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。あれから18年、グループによるステージでの活動に終止符を打つと決めた現メンバーによる“アディオス”(さよなら)世界ツアーを収めた、ヴィム・ヴェンダース製作総指揮の音楽ドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』の予告編と場面写真が解禁となりました。
予告編の最初に聞こえてくるのは、ライブ会場に溢れる観客たちの割れんばかりの拍手。メイン・ボーカルをとるイブライム・フェレールの艶やかなボーカルとリズミカルな演奏が合わさった名曲「De Camio a La Vereda」が流れるなか、当時一世を風靡したブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの熱狂のステージと、メンバーたちの過去の貴重映像が映し出されます。そして、「あれから18年―」というテロップの次に聞こえてくるのはイブライムの即興の歌がすばらしいナンバー「Candela」。
「最後の演奏は墓の中でするよ」と語るのはピアニストのルベン・ゴンサレス。そして「最期の最期まで歌い続けたいわ」と話すのは紅一点のボーカリストオマーラ・ポルトゥオンド。ギタリストのコンパイ・セグンドも「俺は遅咲きだったが、人生の花は誰にでも必ず訪れるよ」と語り、人生を重ねてきた彼らだからこその名言が心に響きます。最後は、鳴りやまないアンコールとともに“こんな完璧な続編はない!!”“愛に満ち、感動的”と、先だって公開された米メディアの絶賛のレビューで幕を閉じます。
同時に、“アディオス”世界ツアーを追った劇中&メイキング写真も解禁されました。ポスタービジュアルでも使用されているキューバらしいカラフルな車と、バンドでギター・ヴォーカルを務めるエリアデス・オチョアの後ろ姿の写真と、ピアノにスポットライトが当たり、スクリーン上にはイブライム・フェレールとルベーン・ゴンザレスの姿が映し出される写真からは、これまで彼らが歩んできた音楽の旅路を想わせる一方、ツアーの移動中の一コマや“アディオス世界ツアー”中のハバナのカール・マルクス劇場での写真では、エネルギッシュな姿をみせるメンバー。
“最後のステージ”を意識したブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの現メンバーを追ったカメラは、彼らのプロとしてのキャリアの浮き沈み、これまでのパーソナルな旅路やメンバーの死にも肉薄していきます。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』
7月20日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
配給:ギャガ
© 2017 Broad Green Pictures LLC