『(500)日のサマー』『gifted/ギフテッド』のマーク・ウェブ監督最新作『さよなら、僕のマンハッタン』の本編映像が解禁。
『さよなら、僕のマンハッタン』は、退屈な毎日を送っていた青年が、おかしな隣人と父の愛人との出会いを経て、少しだけ大人へと成長する物語。悩める主人公トーマスを演じるのは『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の出演も控える若手俳優カラム・ターナー。他、ジェフ・ブリッジス、ケイト・ベッキンセール、ピアース・ブロスナン、シンシア・ニクソン、カーシー・クレモンズなど新旧豪華キャストが共演を果たしています。
今回、解禁されたのは、トーマスと彼が想いを寄せる女の子ミミが2人で訪れた美術館でのひとこま。冗談を言い合い、仲良さげな雰囲気の2人ですが、ミミの「クロアチアのザグレブに留学するかもしれない」という突然の告白で空気は一変。「それってひどい。君は僕の唯一の安らぎだ。あの夜は本物だった」と2人の恋愛関係を強く訴えるトーマスに対し、ミミは「あれは一夜限り」と軽く一蹴します。
恋にのめり込み、子どもっぽさをのぞかせるトーマスとあくまでドライなミミは、今も根強い人気を誇るボーイミーツガール映画の金字塔『(500)日のサマー』のトムとサマーを彷彿とさせ、あのビタースウィートな気持ちが蘇ります。必死にミミの気を引こうと、「“友達”はよせ」「美人の常套句だからさ」と強気の決め台詞を吐き、背を向けて歩き出すトーマス。しかし結局は、そんなトーマスを横目に立ち去っていくミミの後を追いかけていってしまいます。あしらわれながらも好きな女の子を追いかけてしまう、まさに『(500)日のサマー』のトムを思い起こさせるワンシーンとなっています。
キュートな小悪魔的ヒロインのほか、主人公の名前が共に“トーマス”であることなど、共通項が多々ある『(500)日のサマー』で象徴的なシーンに登場する、名作『卒業』。そのテーマソングといえばサイモン&ガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス』であり、本作でもサイモン&ガーファンクルの『ニューヨークの少年』が印象的に使われています。
また、両作品ともナレーションをのせたイラストを使用していること、音楽を軸にしたおしゃれでスタイリッシュな演出を行っていることも、センス溢れるウェブ監督作品の特徴といえそう。トーマスとミミの恋の行方は、トーマスの父の愛人ジョハンナが登場することで『(500)日のサマー』とは違った様相を呈してくるので、お楽しみに!
『さよなら、僕のマンハッタン』
4月14日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国順次公開
配給:ロングライド
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