『レオン』、『フィフス・エレメント』など、数々の名作を世に送り出してきた世界的巨匠リュック・ベッソン監督による超体感型ギャラクシー・アドベンチャー『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』。ベッソン監督が少年時代からあこがれ続けたという本作への思いや、『フィフス・エレメント』当時では実現しえなかった圧巻の映像美について語ったスペシャル映像が解禁となりました。
映像ではまず、ベッソン監督が10歳の頃に本作の原作「ヴァレリアン」と出会った時の衝撃を「一番の驚きはストーリーだった」と振り返っています。主人公のヴァレリアンと、ヒロインのローレリーヌはごく普通のカップルだが、舞台は28世紀という遠い未来の宇宙。
当時は、映画『スター・ウォーズ』が世界中で爆発的なブームを巻き起こす5年ほど前だったにもかかわらず、宇宙海賊のアイゴン・サイラスや、本作のカギを握るパール人をはじめとして、見た目や使う言語、特徴も様々な数千種のエイリアンたちが登場します。また、人型のエイリアンたちが住み、摩天楼のように街が広がるエリアや、データや金融が集約された基盤だらけのエリア、巨大な水生生物が住む海のエリアなど、現在のイメージからは想像もできない規模であらゆる惑星の生命が共存する宇宙ステーション“アルファ”や、惑星ミュールなど、ロケーションにも事欠かきません。そんな広大な宇宙を舞台に、ヴァレリアンたちが未知の冒険を繰り広げるかつてないストーリーに、少年時代のベッソン監督は胸を躍らせたそう。
そして、大人になったベッソン監督が「ヴァレリアン」の映画化を具体的に考え始めたのは、現在でもカルト的人気を誇るSF作品『フィフス・エレメント』の時。しかし、当時はまだ現代のようなCG技術は確立されておらず、映画化は断念せざるを得ませんでした。その後、『アバター』で技術が大きく進歩し映画化が現実に。
しかし、映画化が動き出してからの道のりも、決して平坦ではなく、撮影の3年前から原作者に協力してもらい、1年前に絵コンテも書き始めたそうで、監督は「準備には本当に苦労した。撮影の方が楽だったよ」と思い返しています。
劇中では、その広大な宇宙が驚異的な映像美で描き出されており、『フィフス・エレメント』の頃は188ショットだった視覚効果を、14倍以上の2,734ショットを用いて本作の驚異的な映像を作り上げたそう。広大な砂漠地帯が広がる惑星キリアンや、雑踏にいるエイリアンの1体1体まで細かくデザインされており、実際に彼らがそこいるかのようなリアリティを持っています。
50年間あこがれ続けた作品を遂に映画化したベッソン監督は、「僕の長年の夢がついに現実になった。全力で映画化に取り組んだよ。心ゆくまで楽しんでほしい」とコメント。また、ベッソン監督は3月に来日予定とのことです。
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』
3月30日(金) 全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
© 2017 VALERIAN S.A.S. – TF1 FILMS PRODUCTION