5日、映画『オリエント急行殺人事件』のスペシャルイベントが開催され、監督&主人公ポアロを演じたケネス・ブラナーが登壇しました。
映画『オリエント急行殺人事件』は、豪華列車でヨーロッパ各地を網羅した鉄道網を100年以上に渡り駆け巡っていたオリエント急行が舞台。トルコ発フランス行きのオリエント急行で、発車後すぐに客室で男が刺殺されてしまいます。犯人が再び人を襲う前に、世界的な名探偵エルキュール・ポアロが事件解決に動きます。
イベントには、ケネスのほかに吹き替え版でポアロの声を演じた草刈正雄さんとジュディ・デンチ演じたドラゴミロフ公爵夫人の声優をつとめた山村紅葉さんが登場。吹き替え版も見たというケネスは「とても素晴らしかった」と2人の声の演技を大絶賛。ケネスと初対面した草刈さんは「お会いできてとても光栄。緊張してます」とコメントし、山村さんは「監督、俳優として成功を収めていらっしゃる天才。でもそういう方は往々して変わっていることが多いので心配だったのですが、とてもフレンドリーで優しくて、ますますファンになりました」と語っていました。
草刈さんはケネスに「どのぐらい製作に時間かけたのですか?」という質問が投げかけられ、ケネスは「クリスマスをはさんで、イギリスで4カ月かけて撮りました。全員が揃って撮ったのは1カ月。大変でしたが、とても楽しかったです」と語っていました。
続いて、草刈さんと山村さんが、映画の感想を日本の年末恒例行事、漢字一文字で表現。山村さんが「感」、草刈さんが「動」で「感動」となりました。山村さんは「感」の理由を、「登場人物全員に大きな感情が動かされることが次々と起こるけれど、それぞれが表情で微妙な感情を表現している。それをポアロが直感と感性で暴いていくんです」と語り、草刈さんは「ポアロは今回、アクションもやっている。スピードを感じました」と「動」の理由を説明。
そうしたコメントにうなずいて聞いていたケネスは、その「感動」に「ケネス」ハンコで太鼓判!
続いて行われた舞台挨拶では、大女優、有名俳優が揃った撮影現場を「彼らはとても気が合っていました。とても楽しい現場でした」と振り返ったケネス。「現場以外でも一緒に過ごすのが好きで、彼らは殺人事件ゲームという、ひとりが被害者になって他のひとたちが手がかりを見つけて犯人を当てていくというゲームをやってました。ジュディ・デンチはこれが大好きでしたね。ロンドンのプレミアに全キャストが再結集したんです。こういうことはめずらしい。みんな共演者に会いたくて集まったんです。それぐらい仲がいい現場でした」と語っていました。
また、吹き替え版のポアロを見て「自分がこんなに上手に日本語を話していることにビックリした」と語ったケネス。「列車が舞台の映画でワイドスクリーンで撮っているので、観客を巻きこんでいくドラマです。有名なストーリーですから、知っている方もいるでしょう。でも映画をごらんになるとハートに訴えるシーン、アッと驚くシーンもあります。はじめて見る人、ストーリーを知っている人でも楽しめる。笑いもあり泣ける映画です」とアピール。
さらに、ウワサされている続編のニュースについて、ケネスは、「まだハッキリとは言えないけれど、次作はピラミッドに関係がある。そして列車じゃなくて船です!」とヒントを出し舞台挨拶を締めくくりました。
『オリエント急行殺人事件』
12月8日全国ロードショー
配給:20世紀フォックス映画
©2017Twentieth Century Fox Film Corporation