23日、映画『ブレードランナー 2049』の記者会見が行われ、デッカード役のハリソン・フォード、ラヴ役のシルヴィア・フークス、ジョイ役のアナ・デ・アルマスとドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が登場しました。
『ブレードランナー 2049』は、SF映画の最高傑作『ブレードランナー』の続編。前作でブレードランナーのデッカードを演じたハリソン・フォードが再びデッカードを演じていることでも注目されています。
9年ぶりの来日となったハリソンは、「日本には何度も来ていますが、昨日の台風は興味深い体験でした」とご挨拶。35年ぶりにデッカード役のオファーが来た時は「4年前ぐらいにリドリー・スコットから、デッカードを再び演じることに興味があるかと訊ねる電話があったときはビックリした。もちろnあるけれど、ストーリー次第だと行ったら、とてもエモーショナルなものでデッカードにも共感できて、これならと出演を決めた」と語りました。
30年以上経ってハン・ソロを演じるなど、同じ役を長い時間が経ってから演じることが多いハリソンですが、「何度も同じ役をやるのはたくさんファンがいる作品。みんな楽しみに待っていてくれているので、それに応えてもう一度演じている。それに、ハン・ソロが30年後にどうなっているか、デッカードがどんな人生をおくってきたかを演じることは俳優としてもとても興味深いことだから」と、その理由を解説。
今作で、最強女性レプリカント、ラヴを演じたシルヴィア・フークスは「出演が決まったとき、最初は叫びました。それから号泣です。これらの方々と一緒に仕事ができる喜びを同時に、前作が私にとってとても重要だったからです。この方々とこの世界に入り込めるのを聞いて圧倒されました」と喜びを語りました。
また、ライアン・ゴズリング演じるKの恋人役ジョイを演じたアナ・デ・アルマスは「とてもエモーショナルな体験でしたし、ナーバスにもなりました。この役でみんなが期待する演技ができるように願いました。ジョイは好奇心をかき立てられるキャラクターで、毎日が学びのプロセスでした」と出演を振り返っていました。
そんなふたりがハリソンとの初対面を大公開。シルヴィアは「この役のためにかなりワークアウトしなければいけなくて、お腹がすいてケータリングのテーブルで食べていたとき、ハリソンが来て、食べ物が喉につまりそうになりました。ハリソンとの初シーンはすごく小さな空間で、私は子供の頃からハン・ソロ、インディ・ジョーンズのファンなので、緊張のあまりハリソンのことを見れず地面ばかり見ていたら、彼が“犬がいてね……”とジョークを言ったんです。以来、シーンの合間に彼のジョークがあり、笑いっぱなし。クリエイティビティを奨励するし、笑わせるし、温かい人なんです」とハリソンの人柄を披露。
一方、アナは「ジョイのコスチュームはすごくセクシーで、ライアンはとても気に入ってくれたんですけど、ハリソンは「寒くない?」「このブーツは大丈夫?」ととても心配してくれました」とハリソンの気遣いを明かしました。
そんな若手女優からの賞賛にハリソンは「覚えてない。私が覚えているのはとても楽しくやっていたということだけ。長く撮影が続いた日も、複雑なシーンがあったときもとてもいい雰囲気で楽しかったということだけです」ととぼけていました。
『ブレードランナー2049』は、世界45カ国で初登場第1位と大ヒットしています。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は「この作品に関わった人たちは全員オリジナルから影響を受けています。傑作なので、続編を作るのは興奮と同時に緊張、恐怖をありましたが最善を尽くしました。今は映画の神に感謝ですね」と大ヒットに感謝。
またハリソンは「この映画は異なる文化圏で成功していることが興味深い。カリフォルニア、ラスベガスが舞台だけど、この作品は人間とは? 運命をコントロールできるか? といったすべての人間に関わることを描いている。文化圏を越えた本当にインターナショナルな映画だと思う」と作品の魅力をアピールしました。
『ブレードランナー 2049』
10月27日(金)全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント