先週、『New York Times』紙がリポートして以来、大きな波紋を広げているハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインによるセクハラ問題。女優のアシュレイ・ジャッド、ローズ・マッゴーワン、グウィネス・パルトロウ、アンジェリーナ・ジョリーら有名女優が被害を受けたことを告白していますが、新たにカーラ・デルヴィーニュがハーヴェイ・ワインスタインから受けたセクハラをInstagramで明らかにしました。
2014年に製作され、今年公開されたワインスタイン・カンパニーの作品『Tulip Fever(原題)』に出演しているカーラですが、この映画のためにハーヴェイ・ワインスタインと接した時の詳細をInstagramに記述。
「初めて女優の仕事を始めた時、私は映画に取り組んでいました。ハーヴェイ・ワインスタインから電話があり、彼はメディアで私が付き合っているといわれた女性の誰かと寝たのかと聞いてきました。奇妙で不快な電話でした。私は彼の質問には何も答えず、大急ぎで電話を終わらせましたが、電話を切る前に彼は私がゲイもしくは、女性と付き合っていることを公にするなら、ストレートの女性の役はもらえないし、ハリウッドで女優として成功しないと言ったのです」。
そんな電話がかかってくるだけでも恐ろしい体験ですが、1〜2年後、カーラは再びハーヴェイ・ワインスタインとのミーティングに呼ばれたのだそう。ミーティング自体は監督も同席していたけれど、ミーティングを終え監督が帰った後、カーラはハーヴェイ・ワインスタインの部屋に誘われ、断ったものの彼の女性アシスタントから行くように促されたと明かしています。
ただ、部屋につくと他の女性がいたので安心したのもつかの間、ハーヴェイ・ワインスタインはカーラにその女性とキスするよう求め、その女性はハーヴェイのいうままに近寄ってきたそう。そこでカーラが事態を打開しようとしてとった行動は歌を歌うこと。仕事のように、オーディションのようにするため、歌を歌い始めたのだとか!
それから、歌い終えて帰る旨を伝えると、ハーヴェイ・ワインスタインはカーラをドアまで案内し、ドアの前に立ちふさがってカーラにキスしようとしたとか。なんとかそれを防ぎ、部屋を脱出することに成功したカーラだけど、『Tulip Fever』に引き続き出演したことを後悔しているとのこと。そして「このようなことが、私が知っている多くの女性たちに起きたこと、でも誰も怖くて言えなかったことを恐ろしいと感じています。私は女性たち、女の子たちに、セクハラ、性的虐待、レイプの被害は自分たちのせいじゃないと知って欲しい」と書いています。
カーラ自身は、自分の被害体験を語ることでホッとしたそう。「実際のところ、私は気分はいいですし、勇気を持って声をあげた女性たちを誇りに思っています。これは始まりに過ぎません。あらゆる業界、特にハリウッドでは男性は恐怖を使って彼らのパワーを濫用しており、それはやめさせなければいけません。私たちがこのことを話すほど、彼らの力を失わせることになるのです。声を上げましょう。彼らを擁護する人々はこの問題の一部です」と呼びかけています。