4日、統合型リゾートを開発・運営するラスベガス・サンズが開催した統合型リゾートが日本のエンターテイメントにもたらす可能性についてのパネル・ディスカッションに、デヴィッド・ベッカムをはじめとするスポーツや音楽のエンターテイメント界を代表する国内外のリーダーが出席しました。
エンターテイメント業界の立役者が集い、統合型リゾートが日本のエンターテイメント業界にもたらす影響についてこのようなパネル・ディスカッションを行うのは今回が初めて。デヴィッドのほかイーグルスのリードギタリストであるジョー・ウォルシュ、ウドー音楽事務所創業者の有働誠次郎氏に「Live Nation」社の海外・新興国市場部門責任者であるアラン・リッジウェイ氏、またテレビ番組『アメリカン・アイドル』クリエーターでありスパイス・ガールズのマネージャーでもあり、ベッカム夫妻のビジネス パートナーでもあるサイモン・フラー氏が出席しました。
パネル・セッションでは、デヴィッドが日本への愛着や家族とともに来日することを熱望していることだけでなく、次のようにコメント。「ラスベガス・サンズは世界中に素晴らしいリゾートを作り出しており、そのスケールやビジョンはどれも印象的な ものです。私はラスベガス・サンズのチームと協力しながらビジネスアイディアを考えることを楽しんでいます。日本は大好きな国のひとつです。将来、日本の文化を世界に発信するお手伝いができることを楽しみにしています」
また、イーグルスやボン・ジョヴィなど世界のトップミュージシャンをマネジメントしてきたアーヴィン・エイゾフ氏は「日本は様々なことで知られていますが、エンターテイメント分野ではメジャーなコンサートのための最先端の設備の整った大規模な施設は多くないのが現状です。これは、統合型リゾート開発でライブエンターテイメントにとって魅力的な施設を作るチャンスです。日本が世界中からファンの集う場所となるためには、企画段階からエンターテイメント分野の意思決定者がエンターテイメント分野の実績もある統合型リゾート運営事業者と連携していくことが重要です」と語りました。
スポーツエンターテイメントやアリーナ及びスタジアムの運営に関わってきた Oak View Group の CEO ティム・レイウェック氏は「スポーツや音楽を含むライブエンターテイメントは、国内外の幅広い層の観光客を引き寄せる力があります。 エンターテイメントは統合型リゾートの中でも、レジャー及び MICE(企業等の会議[ミーティング]、企業等の行う報奨・研修旅 行[インセンティブ旅行]、国際機関・団体や学会等が行う国際会議[コンベンション]、展示会・見本市やイベント[エキシビジョ ン/イベント])を契機とする誘客において、非常に重要な役割を果たすでしょう。日本型 IR が国際競争力のある施設になる ためにも、IR の運営で実績のある事業者と、国内のエンターテイメント事業者がパートナーシップを組むことが必要です」と述べ、 ラスベガス・サンズのプレジデント兼 COO のロバート・G・ゴールドスティーンは「ラスベガス・サンズは、世 界最高のレジャーとビジネスツーリズムのモデルを生み出しながら、ツーリズム業界に変革をもたらしてきました。私たちは MICE ビジネスにおける統合型リゾートのリーダーとして知られていますが、サンズ・グループでは、スポーツ、音楽、映画などで最高のラ イブエンターテイメントをお届けしてきたという点も、ぜひ知っていただきたいと思います。私たちは世界のエンターテイメント業界と 親密で力強い協力関係を構築しており、トップスターによる公演を含め、米国、マカオ及びシンガポールの9箇所の施設で開 催されるショーの数は年間 900 に上ります。日本でも国内関係者とともに、国内外の有力アーティストと音楽ファンの期待に応 える最先端のライブエンターテイメント会場とコンテンツを作っていきたいと考えています」と述べました。
ラスベガス・サンズのグローバル開発マネージング・ディレクターであり、マリーナベイ・サンズの社⻑兼 CEO のジョージ・タナシェヴィ ッチは次のように述べています。「マリーナベイ・サンズがシンガポールで手掛けたエンターテイメント・シーンの変革と観光業に与え たインパクトを考えると、日本における統合型リゾートは、観光の魅力としての日本のエンターテイメントの可能性を掘り起こすも のだと考えています。日本の統合型リゾートは、日本のエンターテイメントの海外発信において役割を担っていくでしょう。それと 同時に世界における 9 施設を通じて日本のエンターテナーが世界で活躍する場を提供していきたいと思います」と語りました。
写真提供:ラスベガス・サンズ