ドラマ『Empire 成功の代償』でブレイクしたタラジ・P・ヘンソン、『ヘルプ〜 心がつなぐストーリー〜』のオクタヴィア・スペンサー、『ムーンライト』のジャネール・モネイが宇宙開発史上の偉業を支えた女性たちを演じた映画『ドリーム』。タラジ演じる主人公キャサリンが優秀すぎてスパイ疑惑(!?)をかけられる本編映像が解禁!
この作品の舞台は1960年代初頭、有色人種への差別意識がまだ色濃く存在していたアメリカ。ソ連との熾烈な宇宙開発競争を繰り広げるNASAで計算手として働いていたキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)は、ずば抜けて優秀な頭脳を認められ黒人女性として初めて宇宙特別研究本部に配属されますが、オール白人男性の職場では、重要な箇所が黒く塗りつぶされた資料を渡され、まともに作業をさせてもらえないような劣悪な環境でした。
映像では、それでも自慢の計算能力を駆使し、行間を埋めたり光に透かしたりとあの手この手で黒塗りの資料を読み解いて、機密事項までも突き止めてしまうキャサリンのあまりの優秀っぷりに、上司ハリソン(ケビン・コスナー)ら同僚から「ソ連のスパイでは?」と冗談半分? のあらぬ疑いがかけられ、まるで尋問を受けているかのような場面です。
アメリカという国の威信をかけた一大プロジェクトであった当時の宇宙開発競争において、知るはずのない人間が重大な事実を知っているなんて一大事! とばかりに、初めて送り込まれた黒人女性への対応に戸惑ってしまう彼らの姿は、いかにこの時代に黒人女性の働く立場が弱かったのかが窺えます。想像を超えるほどの過酷な環境の中で、時代を切り開く先駆者となったキャサリンは、自分に与えられた仕事への誇りと夢の実現へむけた努力を続ける強い女性であり、演じたタラジは「キャサリンにはありとあらゆる障害が立ちはだかったけど、何も彼女を止めることはできなかった。それがキャサリンの才能のひとつだし、彼女が残したレガシーだわ」と、最大級の敬意を表します。
また、こうした偉大な人物を演じることは、喜びとともにプレッシャーも感じていたことも明かしています。「キャサリンのような女性を演じるチャンスを持てただけで栄誉だった。いろいろな感情があふれたわ。でも、私はそれほど数学にのめり込んではいないから恐れもあったの。でも強い恐れを感じたからこそ、やらなければとも思ったの」。
『ドリーム』
9月29日(金)、TOHOシネマズシャンテ他、勇気と感動のロードショー!
配給:20世紀FOX映画
ⓒ2016Twentieth Century Fox