25日、東京国際映画祭が開幕し、オープニング作品『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』に主演したメリル・ストリープがレッドカーペット&オープニングセレモニーに登場しました!
東京国際映画祭には今回が初参加となったメリル。前日行われた記者会見で、「大変光栄に思います」と語っていましたが、レッドカーペットには鶴が描かれた和テイストの「ヴァレンティノ」のドレスで登場! 大歓声のなか、レッドカーペットを優雅に歩いたそう。
舞台上でのセレモニーでは、スペシャルゲストの安倍首相が、「世界の名女優であるメリル・ストリープさんにお越しいただきました。ありがとうございます」とコメント。「この作品では自分が音痴と気づかないソプラノ歌手を演じているかと思いますが、わたしはこれまでメリルさんが出演されている作品をたくさん拝見してきました。その中でも『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』が最も印象に残っていまして、その中の台詞、”I have done battle every single day of my life.”(=私が戦わなかった日など一日たりともありません)この台詞が今だに心に残っています」と語り、メリルは大喜びだったそう!
セレモニーの後は、Q&Aにも答えたメリル。
Q:今回の役を演じられてみていかがでしたか?
メリル:私が演じたマダム・フローレンスという女性は、歌がとても好きなのですがとても下手な人物です。しかし、たくさんの人に笑顔と笑いを届けました。そんな素敵な女性を演じることができて、とても楽しかったです。
Q:東京国際映画祭の参加は初かと思いますが、実際に参加されていかがでしたか?
メリル:たくさんの方が集まってくださっていてとても嬉しいですし、圧倒されています。オープニング作品としてこの映画が選ばれたことを誇りに思います。
Q:この映画でどんなことを伝えたいですか?
メリル:最初はコミカルでサプライズも満載ですが、実はとても深い映画なのでそこも注目して観ていただきたいです。
その後、メリルはEX THEATER ROPPONGIに移動し、オープニングセレモニーに登壇。フェスティバルミューズの黒木華さんに出迎えられたメリルは、来場者からの万雷の拍手に笑顔で手を振り応え、会場から「I love you!!!」と声援が上がると、メリルも「I love you too!!」と応じたとか。そして「ありがとうございます」と日本語で挨拶したメリルは、「東京に戻ってこられてとても嬉しいです。東京国際映画祭オープニング作に選ばれ光栄です。作品をぜひ楽しんでいただければと心から思っています」とコメントし、再び来日できた喜びを露わに。
また、この日は今回来日が叶わなかった共演者ヒュー・グラントからのコメント映像も到着!
ヒューは「ハロー東京! 今回伺えず本当に残念です。楽しみにしていたのですが、急遽撮影が入ってしまいました。そのかわり、僕の個人アシスタントを送りました。メリルといいます。もう会いました? 優しくしてくださいね。公の場に慣れてないので、彼女に意地悪とかやめてくださいね。ちょっとテンパっちゃうので、映画を楽しんでいただけると嬉しいです。この作品は脚本が素晴らしいです。もちろん監督スティーヴン・フリアーズとメリル・ストリープの力もですが、コミカルと切なさの表現、二つの融合が素晴らしいので、大いに笑って、泣いてください。メリルがティッシュを配りますよ。作品を招待してくれた東京国際映画祭に感謝します。別の機会に是非伺いたいです」とメッセージを寄せました。
その後、羽鳥アナウンサーから本作が東京国際映画祭オープニング作に選ばれた気持ちを聞かれると、「大きな名誉だと感じています。できれば最後まで映画祭に残りすべての作品を観たいのですが、残念ながら、アメリカに戻って新しい大統領が生まれる瞬間を見届けなければいけません」と笑顔で回答。会場は大きな笑いに包まれまれたそうです。
『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
12月1日(木) TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開
配給:ギャガ
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