エレノア・コッポラ監督、自分が主役の記者会見に感激

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7日、映画『ボンジュール、アン』の記者会見が行われ、前夜のジャパンプレミアに続き、エレノア・コッポラ監督と主演のダイアン・レインが登壇しました!

ダイアン・レイン、エレノア・コッポラ監督、スペシャルゲストの樹木希林さん。
この作品は、仕事ばかりの生活になっている夫を持つ主人公アンが、夫の仕事仲間の男性とともにフランス・カンヌからパリへ思いがけない旅をするロードムービー。旅のなかで、自分自身を見つめ直し、人生の喜び、幸せを新たに発見する、エレノア監督の実体験がベースの物語です。

ドキュメンタリーとフィクションの違いとは?

エレノア・コッポラ監督。
過去にエミー賞を受賞したドキュメンタリー映画『ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録』の共同監督を務めるなど、これまでドキュメンタリーで活躍してきたエレノア監督ですが、長編フィクション映画はこれがデビュー作。
「日本で公開されることはとてもうれしい。この作品のテーマは異文化に接したとき誰もが感じること。私も日本に来ると、毎回、日本のアートや華道、自然を愛する気持ちなどに感動します。そういう感動を描いたのがこの映画です」と日本もインスピレーションの元になっていることを示唆。

「ドキュメンタリーは一瞬で消えてしまうものを素早くとらえることが求められますが、フィクションは自分で考えてヒトコマヒトコマをクリエイトできる。責任も違いますし、まったく違う形のアートだと思います。今回、幸運にもダイアン・レイン、アレック・ボールドウィンのような素晴らしいキャストと素晴らしい経験をすることができました」とドキュメンタリーとの違いを語りました。

女性監督による女性が主人公の作品

ダイアン・レイン。
主人公のアンを演じたダイアンは「アンは子供たちが巣立ってしまい、その後、自分はどうするのかという時期にいます。時間を戻すことはできませんから、前に進むしかないのですが、そこは未知の領域です。そういう多くの人が共感できるテーマを扱っています」と映画の魅力をアピール。

エレノア監督の演出について、「これまで仕事をした監督とは、違いました。エレノア監督は相手を信頼するんです。才能あるスタッフを集め、相手を信頼しているからこそ、相手の最高のものを引き出すことができる。他の監督と比べ、密なコラボレーションができていました。最初に脚本を読んだのは2年前でしたが、実際に撮影したときは少し脚本も変わっていました。それはエレノアが脚本も書いていて、変化や提案を受けることがでっきるからなのです」と監督の手腕を絶賛。

一方、監督は、「主役の女優に最も芯の強いプロを求めていました。ダイアンは第1候補。6歳から仕事しているプロ中のプロです。それはラッシュを見た時にわかりました。すっかり役になりきっている。コラボじゃない。彼女の作品ですよ」と主演女優を誉めたたえました。

資金集めに苦労

さらに監督は「この作品を企画したのは6年前で、資金集めに6年間かかりました。映画に出資するような人々は、女性監督による女性のストーリーには興味を示さないのです。ですから、この作品を作ることができたのは意味があることだと思います。この作品でダイアンが演じる女性は、この作品を支えている本当の主役です。この映画が成功すれば、今後こういう女性の映画の資金集めの宣伝にもなると思う」と、映画づくりの苦労と意義をコメント。

そして「これまで日本では夫、娘ソフィアの記者会見を見ていた立場でしたけれど、これは初めて、私が主役の記者会見です。この作品に興味を持っていただいてありがとうございます」と喜びを表現。

ダイアンも「エレノア監督の作品を誇りに思います。この作品はアドレナリンがでるタイプではありませんから、リラックスして楽しんでくださいね」と語りました。

記者会見には樹木希林さんも花束を持って登場し、爆笑トークで会場を盛り上げました。

the photographer Eric Caro
『ボンジュール、アン』
7月7日(金)、TOHOシネマズ シャンテ他 全国ロードショー
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES